Microsoftの新OS「Windows 11」は、「Android」アプリケーションの実行や画面の簡単整理機能「スナップレイアウト」を新たに搭載する。これらの機能はどのようなユーザーが好む機能になりそうか。
2021年10月5日にMicrosoftが各国で提供開始した新OS「Windows 11」は、前バージョンの「Windows 10」とどう違うのか。企業やエンドユーザーは、すぐWindows 11にアップグレードした方がいいのか。Windows 11とWindows 10の主要な違い10個のうち、前編「『Mac』好きは早く『Windows 10』をやめて『Windows 11』に移りたい?」はWindows 11のデザインとスタートメニュー/タスクバーにスポットを当てた。中編となる本稿は、残りの8個のうち4個を紹介する。取り上げるのは、Windows 11の新機能である「Android」アプリケーションの利用や「スナップレイアウト」などだ。
エンドユーザーは公式アプリケーションストア「Microsoft Store」を経由して、Amazon.comのアプリケーションストア「Amazon Appstore」にあるAndroidアプリケーションをインストールできるようになる。Microsoftは2020年、AndroidやiOSのデバイスをWindows 10のデバイスに接続するためのアプリケーション「スマホ同期」(Your Phone)をリリースした。Windows 11は、Microsoft StoreでAndroidアプリケーションを入手してPCで利用できるようにすることによって、エンドユーザーの手間を減らす。この機能の提供開始は2022年になるとみられる。
Windows 11の新機能であるスナップレイアウトは、Googleの「Android」やAppleの「iOS」といった主要モバイルOSが備えているアプリケーションのグループ化機能と似た仕組みであり、複数のアプリケーションやウィンドウをまとめ、画面内の要素を簡単に整理できる。スナップレイアウトを活用すれば、PC作業の生産性の向上につながるとMicrosoftは説明する。
ウィンドウの整理はWindows 10でもできた。ただしマウスで画面をドラッグしたり、キーボードの「Windows」キーを押しながら方向キーを押したりするなど、ウィンドウを手動で配置する必要があった。Windows 11のスナップレイアウトは、開いているウィンドウを目的のレイアウトで自動的に配置する。レイアウトは、幾つかの画面分割パターンの中から選択できる。
MicrosoftはWindows 11の投入を機に、公式アプリケーションストア「Microsoft Store」のデザインを一新してコンテンツを見つけやすくした。エンドユーザーはWindows 10とWindows 11の両方で、新しいデザインのMicrosoft Storeを利用できるようになる。Microsoft Storeは特定のOSに依存しない「ユニバーサルWindowsプラットフォーム」(UWP)となり、Windows 11からは独立しているためだ。
Windows 11はビジネスチャットツール「Microsoft Teams」を開くためのアイコンをタスクバーに追加し、簡単にアクセスできるようにした。Windows 10では、テキストチャット・テレビ電話ツール「Skype」の「今すぐ会議」(Meet Now)アイコンがタスクバーに入っていた。Microsoft Teamsへの置き換えは、仕事に限らず、プライベートのシーンでもMicrosoft Teamsの使用を促すのが狙いだ。
Microsoftは2021年7月31日に「Skype for Business Online」の提供を終了した。「Skype for Windows」と「Skype for Mobile」はこれまで通り、Microsoft Storeから無料でダウンロードできる。
後編は、Windows 11のタッチ操作や仮想デスクトップといった機能を紹介する。
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