無料で使える、「Windows Updateに失敗する」「アプリが動かない」問題の解消ツールWindows 10トラブルシューティング基礎ガイド【第2回】

「Windows 10」ユーザーが無料で使える標準トラブルシューティングツールは、さまざまな問題の解消に役立つ。「Windows Update」の問題など、3つの問題に対処できるトラブルシューティングツールを紹介しよう。

2022年02月20日 12時00分 公開
[Brien PoseyTechTarget]

 第1回「無料の『Windows 10トラブルシューティングツール』を使う簡単な方法」は、MicrosoftがクライアントOS「Windows 10」の標準機能として提供するトラブルシューティングツールの基本的な使い方を紹介した。第2回からは、Windows 10の一般的な7つの問題に対処するための具体的なトラブルシューティング手順を紹介する。第2回はそのうち3つを取り上げる。

1.Windows Updateの問題

 システム更新機能「Windows Update」での更新が正常に完了しなかったり、更新実行後にWindows 10に不具合が生じたりした場合は、Windows Updateのトラブルシューティングツールを使って問題を解決できる。Windows Updateのトラブルシューティングツールは、「追加のトラブルシューティングツール」画面(開き方は第1回を参照)で「Windows Update」ボタン(図3)をクリックしてから「トラブルシューティングツールの実行」ボタンをクリックすることで実行可能だ。このトラブルシューティングツールは、ファイルの不足・破損やセキュリティ設定の不備など、Windows Updateの正常な実行を妨げる複数の問題を確認する。

2.バックグラウンドアプリケーションの問題

 バックグラウンドアプリケーションが正常に動作しない問題は、「Windowsストアアプリ」のトラブルシューティングツールを実行して簡単に修正できる。このトラブルシューティングツールは、追加のトラブルシューティング画面内にある「Windowsストアアプリ」ボタンをクリックしてから「トラブルシューティングツールの実行」をクリックすることで実行可能だ。アプリケーションストア「Microsoft Store」から入手したバックグラウンドアプリケーションについて、実行に必要なファイルの不足や破損といった問題を確認する。

 Windowsストアアプリのトラブルシューティングツールで解決できないバックグラウンドアプリケーション問題に対処するには、設定画面のメニューから「プライバシー」画面にアクセスし、左カラムの「バックグラウンドアプリ」ボタンをクリックする。ここではアプリケーションのバックグラウンド実行を許可するオプションや、アプリケーションごとにバックグラウンドでの実行を許可するオプションがある。

3.DLLファイルの問題

 アプリケーションの実行時に、汎用(はんよう)プログラムを集めたDLL(ダイナミックリンクライブラリ)ファイル不足の問題が発生する場合はまず、Windows Updateのトラブルシューティングツールと、Windowsストアアプリのトラブルシューティングツールを実行する。これらのトラブルシューティングツールは前述の通り、不足しているファイルや破損しているファイルを探す。

 これらのトラブルシューティングツールで問題が解決しない場合は、管理者権限でコマンド実行ツール「コマンドプロンプト」を開き、次のコマンドを実行する。

sfc /scannow

 このコマンドはシステムファイルチェッカーを実行し、不足・破損しているDLLファイルをスキャンする。

TechTarget発 先取りITトレンド

米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。

ITmedia マーケティング新着記事

news193.jpg

IASがブランドセーフティーの計測を拡張 誤報に関するレポートを追加
IASは、ブランドセーフティーと適合性の計測ソリューションを拡張し、誤報とともに広告が...

news047.png

【Googleが公式見解を発表】中古ドメインを絶対に使ってはいけない理由とは?
Googleが中古ドメインの不正利用を禁止を公式に発表しました。その理由や今後の対応につ...

news115.jpg

「TikTok禁止法案」に米大統領が署名 気になるこれからにまつわる5つの疑問
米連邦上院が、安全保障上の理由からTikTokの米国事業の売却を要求する法案を可決し、バ...