「Windows 10」ユーザーが無料で使える標準トラブルシューティングツールは、さまざまな問題の解消に役立つ。「Windows Update」の問題など、3つの問題に対処できるトラブルシューティングツールを紹介しよう。
第1回「無料の『Windows 10トラブルシューティングツール』を使う簡単な方法」は、MicrosoftがクライアントOS「Windows 10」の標準機能として提供するトラブルシューティングツールの基本的な使い方を紹介した。第2回からは、Windows 10の一般的な7つの問題に対処するための具体的なトラブルシューティング手順を紹介する。第2回はそのうち3つを取り上げる。
システム更新機能「Windows Update」での更新が正常に完了しなかったり、更新実行後にWindows 10に不具合が生じたりした場合は、Windows Updateのトラブルシューティングツールを使って問題を解決できる。Windows Updateのトラブルシューティングツールは、「追加のトラブルシューティングツール」画面(開き方は第1回を参照)で「Windows Update」ボタン(図3)をクリックしてから「トラブルシューティングツールの実行」ボタンをクリックすることで実行可能だ。このトラブルシューティングツールは、ファイルの不足・破損やセキュリティ設定の不備など、Windows Updateの正常な実行を妨げる複数の問題を確認する。
バックグラウンドアプリケーションが正常に動作しない問題は、「Windowsストアアプリ」のトラブルシューティングツールを実行して簡単に修正できる。このトラブルシューティングツールは、追加のトラブルシューティング画面内にある「Windowsストアアプリ」ボタンをクリックしてから「トラブルシューティングツールの実行」をクリックすることで実行可能だ。アプリケーションストア「Microsoft Store」から入手したバックグラウンドアプリケーションについて、実行に必要なファイルの不足や破損といった問題を確認する。
Windowsストアアプリのトラブルシューティングツールで解決できないバックグラウンドアプリケーション問題に対処するには、設定画面のメニューから「プライバシー」画面にアクセスし、左カラムの「バックグラウンドアプリ」ボタンをクリックする。ここではアプリケーションのバックグラウンド実行を許可するオプションや、アプリケーションごとにバックグラウンドでの実行を許可するオプションがある。
アプリケーションの実行時に、汎用(はんよう)プログラムを集めたDLL(ダイナミックリンクライブラリ)ファイル不足の問題が発生する場合はまず、Windows Updateのトラブルシューティングツールと、Windowsストアアプリのトラブルシューティングツールを実行する。これらのトラブルシューティングツールは前述の通り、不足しているファイルや破損しているファイルを探す。
これらのトラブルシューティングツールで問題が解決しない場合は、管理者権限でコマンド実行ツール「コマンドプロンプト」を開き、次のコマンドを実行する。
sfc /scannow
このコマンドはシステムファイルチェッカーを実行し、不足・破損しているDLLファイルをスキャンする。
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