キオクシアはインタフェースに「PCIe 5.0」、フォームファクタに「EDSFF E3.S」を採用したSSDを開発した。法人向けSSD市場に与える変化とは。
キオクシアが法人向けのNVMe(Non-Volatile Memory Express)接続SSD「KIOXIA CD7 E3.S」(写真)を発表した。KIOXIA CD7 E3.Sの大きな特徴は、法人向けSSDの新フォームファクタ「EDSFF E3.S」(EDSFF:Enterprise and Data Center SSD Form Factor)と、ストレージインタフェース規格「PCI express 5.0」(以下、PCIe 5.0)を採用した点だ。これによって何が変わるのか。具体的に見てみよう。
KIOXIA CD7 E3.Sは、キオクシアの3次元NAND型フラッシュメモリ「BiCS Flash」の第4世代の技術と、専用のストレージコントローラーおよびファームウェアを使用する。同社によると、KIOXIA CD7 E3.SはPCIeの4レーン(レーン:データの通り道)を備えており、そのうち2レーンがPCIe 5.0用、残りはGPU(グラフィックス処理装置)やプログラム可能な集積回路FPGA(Field-Programmable Gate Array)など他のPCIe接続デバイス用となる。
キオクシアによれば、KIOXIA CD7 E3.Sの主な特徴は以下の通り。
「企業のデータセンターでは、SSDをプライマリーストレージとして利用する機会が増えている」と、調査会社Coughlin Associatesのプレジデント、トム・カフリン氏は話す。SSDにデータを保存する容量は他のストレージより比較的少ない状況だが、一方で運用データには高速なデータ読み書きが必要になる。そのためカフリン氏は「データ読み書きの高速化が可能なNVMe接続SSDには確実な成長機会がある」と指摘する。
NVMe接続SSDは、2021年11月時点ではPCIe 4.0が主要ストレージインタフェースだ。だが「数年後にはPCIe 5.0がその役割を代替する」とカフリン氏は予測する。こうした見通しがある中で、キオクシアは早い段階でPCIe 5.0に移行する体制を整えた。「同社はPCIe 5.0の市場で良い立ち位置を確保できるはずだ」と同氏は言う。
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
「同じCMばっかり」を逆手に ペプシコが実践した超斬新なクリエイティブ発想の意図は?
「Advertising Week New York」では、2024年に米国で話題を呼んだスナック菓子「Lay's」...
テレビ派? 有料動画配信派? おすすめの作品は? アニメに関する調査(2024年)
クロス・マーケティングは、国民的メジャーコンテンツに成長したアニメの視聴状況につい...
広告収入稼ぎの低品質サイト「MFA」を排除するため、マーケターにできることとは?
MFA(Made For Advertising)サイトの本質的な問題点とは何か。マーケターはMFA排除のた...