「Windows 10」は、標準のトラブルシューティングツールを豊富に備える。Windows 10ユーザーであれば無料で使えるため、使い方を知っておいて損はない。まずは基本的な使い方を簡潔に整理しよう。
MicrosoftはクライアントOS「Windows 10」で発生する一般的な問題を解決するために、各種のトラブルシューティングツールを標準機能として提供している。問題の修正に最適なトラブルシューティングツールを見つけることが、問題解決への近道だ。
トラブルシューティングツールの使用は難しくない。Windows 10管理者は、問題に応じたトラブルシューティングツールを選択して実行すればよい。そこから先はトラブルシューティングツールが、基本的には自動的に問題を処理してくれる。
Windows 10のトラブルシューティングツールを使うには、次の手順を踏む。標準では画面右下にある「Windows」アイコンを押して「スタートメニュー」を表示し、そこからアクセスできる「設定」画面のメニューから「更新とセキュリティ」画面に遷移。左カラムの「トラブルシューティング」ボタンをクリックして、「トラブルシューティング」画面を表示する(画面1)。
トラブルシューティング画面では、トラブルシューティングツールを実行する前に確認が必要かどうかを選択できる。デフォルト設定の「トラブルシューティングツールの実行前に確認する」では、問題が発生してトラブルシューティングが必要になったとき、トラブルシューティングツールを実行するかどうかを確認するメッセージを表示する。他に
を選択できる。
このトラブルシューティング画面には「トラブルシューティング履歴の表示」のリンクもある。このリンクをクリックして履歴を見れば、過去にどのような問題が発生したのか確認できる(画面2)。
特定の問題のトラブルシューティングをする必要がある場合は、トラブルシューティング画面にある「追加のトラブルシューティングツール」のリンクをクリックして、「追加のトラブルシューティングツール」画面を開く(画面3)。この画面で各トラブルシューティングツールを使用できる。ここにある標準のトラブルシューティングツールでは解決できない問題もある。一般的には、そうした問題にも別の解決方法を試すことが可能だ。
第2回以降は、Windows 10の一般的な問題に対処するためのトラブルシューティング手順を紹介する。
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