Appleが「iPhone」を決済端末に変える「Tap to Pay」を発表した後、市場では「Block(旧Square)の脅威になるのではないか」との反応が広がった。それはなぜなのか。
Appleが発表した「Tap to Pay」は、スマートフォン「iPhone」を決済端末に変える機能だ。調査会社TECHnalysis Researchのプリンシパルアナリストであるボブ・オドネル氏によると、AppleによるTap to Payの発表直後、投資家の間で一時的に混乱が広がった。モバイルデバイスを使ったPOS(販売時点情報管理)や決済サービスを手掛けるBlock(旧Square)にとって脅威になるのではないかという臆測が広がったという。
「投資家の反応は、Tap to Payの機能に関する混乱が原因だった可能性がある」。オドネル氏はこう指摘する。
Tap to Payの発表当初には「Appleが決済の一連のプロセスを担うようになり、そのためにBlockなどの関連ベンダーが打撃を受けるといううわさが広がっていた」とオドネル氏は説明する。実際のTap to Payは、POSをはじめとする決済アプリケーションにトランザクション(取引)データを渡す役割を果たす。
AppleはTap to Pay普及のために、決済アプリケーションの開発者や決済ネットワークと協力する考えだ。「あらゆる規模の事業社が、非接触型決済をシームレスに受け付けられるようになること、そして事業成長を続けることを、今まで以上に容易にする」。AppleでApple Payおよびデジタルウォレットの「Apple Wallet」を担当するバイスプレジデント、ジェニファー・ベイリー氏はこう述べる。
iPhoneはコミュニケーション、エンターテインメント、仕事、買い物などに役立つ機能を備えており、Tap to Payもこうした機能の一翼を担うことになる。これらの機能は、最上位モデルで1000ドル以上もするiPhoneを「『より多くの場面で、より生産的で役に立つものにする』というシンプルな戦略を体現するものだ」とオドネル氏は指摘する。
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
リモート接続におけるITサポートチームは、安定稼働が大きな使命の1つだが、近年はシステムの複雑化に伴い、ITオペレーションの負担が増大している。本資料では、AIを活用してITオペレーションの効率を大きく改善する方法を紹介する。
昨今、多くの企業が業務にリモートアクセスを取り入れているが、リモート接続ツールの導入には、専門知識が求められる。また初期設定や運用設計などを自社で行う場合、最適化されていないケースも多い。どのように解消すればよいのか。
スマートフォンの進化により、「ノートPCとの2台持ち」の必要性は薄れつつある。スマートフォンをノートPCとして使うための便利な方法を解説する。
テレワークの普及に伴い、スムーズな仕事を実現するだけではなく、ギークの知的好奇心さえも満たすガジェットが充実している。ギークが他のギークに“激推し”したくなるガジェットを紹介しよう。
AI(人工知能)技術の活用が広がる中で、スマートフォンの利用はどう変わろうとしているのか。Samsung Electronicsが発表したスマートフォン新シリーズ「Galaxy S24」を例にして、“AIスマホ”の特徴を紹介する。
いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。
「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。
「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。
「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年4月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。