動画データの保存にはまず「テープ」? ただし陥りがちな失敗も企業に迫る大容量データの保管問題【前編】

大容量の動画データを保存する場合、どのようなストレージが理想的なのか。動画データの保管において注意すべき点を踏まえつつ、検討すべきストレージのメリットとデメリットを考える。

2022年04月04日 05時00分 公開
[John EdwardsTechTarget]

 動画撮影用のカメラはさまざまな場所で使用されている。そのカメラが撮影したデータがどこでどのように保存されるのか、理解している人はどれだけいるだろうか。特に今後、企業が動画データを扱う動きは広がると考えられる。企業は動画データの適切な保管方法を知っておく必要がある。

 ITコンサルティング会社Info-Tech Research Groupでインフラチームのディレクターを務めるジョン・アナンド氏は「ストレージ運用の悩みを最小限に抑えるには、自社の目的に合ったストレージを選択すべきだ」と語る。動画をはじめとした大容量のデータを保管する際、幾つかの保管方法が候補になる。テープはその一つだ。

動画データ保管に適するテープのメリット ただし落とし穴も……

 テープには動画データを保管するストレージとしての幾つかの利点がある。ストレージソフトウェアベンダーScalityの最高製品責任者(CPO)であるポール・スペシアー氏は「テープはドライブからカートリッジを取り外して管理することができるので、個々の動画データの管理がしやすい」と述べる。容量単価の点でも、テープは他のストレージよりも低コストになる傾向があると同氏は説明する。

 長期的にみるとテープの管理コストが増加する可能性のある点には注意が必要だ。特に、動画監視やデータを長期保存する場合がこれに当てはまる。「データの信頼性を保つためには、定期的なデータの確認や、新しいテープシステムへのデータ移行が必要になり、それが管理コストになる」とスペシアー氏は語る。

 テープを導入する場合は物理的なスペースに考慮しなければならない。「物理的なスペースが限られている場合、テープはデータの長期保存用のストレージとして理想的だと言えないことがある」とスペシアー氏は指摘する。データの信頼性を高めるためには複数のカートリッジにデータをコピーする必要があり、その分のスペースを必要とするからだ。

 コピーを作成する場合は、スペースだけではなく追加的なコストもかかる。「企業はデータのコピーを作成することで、テープのコスト面の利点をつぶしてしまうこともある」とスペシアー氏は言う。

 テープはIBM、Hewlett Packard Enterprise(HPE)、Quantumなどさまざまなハードウェアベンダーが提供している。

TechTarget発 先取りITトレンド

米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。

ITmedia マーケティング新着記事

news074.jpg

ニップンと刀が協業 マーケティングノウハウで成熟市場を拡大へ
ニップンと刀は「ニップン × 刀 協業発表会」を開催し、協業を通じた両社の取り組みとそ...

news197.png

広告運用自動化ツール「Shirofune」がMicrosoft広告の改善機能を実装
Shirofuneは広告運用自動化ツール「Shirofune」に改善カード機能を追加。これにより、キ...

news192.jpg

インテージ、「YouTube Select」「YouTube Shorts」における態度変容調査を提供開始
広告効果測定サービス「Brand Impact Scope」をバージョンアップし、サンプルサイズと計...