ストレージの電力使用量を減らすには、ストレージがどのような方法でデータを読み書きしているのかを知ることが重要だ。環境に優しいストレージ運用に必要な、基本的な知識を整理する。
中編「ストレージの電力使用量を下げる具体的な方法 『クラウドで解決』実は難しい?」に引き続き、本稿はストレージの電力使用量を低下させるための具体策を紹介する。本稿が注目するのは、電力使用量に直結する媒体ごとの特性だ。
例えばHDDはディスクを回転させ、アームをディスク表面で前後に動かすために電力を必要とする。HDDは熱を発するので、冷却するための空調設備の電力も要る。ここでは媒体ごとの特性を踏まえ、電力使用効率の高いストレージ運用につながるポイントを紹介する。
HDDを使用していないときに、低電力モードに切り替えられるストレージを導入する。HDDに限った話ではないが、複数のサーバをサーバ仮想化によって1台に集約することでハードウェアの数を減らせる。
SSDは電流信号でデータの読み書きをするため、HDDのアームのような可動部がない。そのため電力使用効率が比較的高い。
テープストレージは、テープ自体は発熱しないため、低消費電力ストレージ(グリーンストレージ)の代表格となる。ただしテープドライブや関連ハードウェアは発熱して電力を消費する。
既存のストレージをより環境に配慮したものに変えるためには、下記の取り組みが有効になる。
米国TechTargetの豊富な記事の中から、さまざまな業種や職種に関する動向やビジネスノウハウなどを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
「2025年の崖」として不安視されたレガシーシステムや人材不足の問題は、2025年を迎えた今、解消に向かいつつあるという。その理由とともに、次のチェックポイントとなるだろう2027年に向けて取り組みたいAI活用のポイントを解説する。
データ生成デバイスの進化・多様化により、保存すべきデータ容量は急増した。その管理においては、コストとパフォーマンスのバランスが課題となっている。解決策の1つとして注目される「HPSS」の効果について、導入事例を紹介したい。
業務のデジタル化が進み、データ量やワークロードが増大していた大阪府農協電算センター。それによりインフラの負荷が高まり、性能を向上させることが喫緊の課題になっていた。本資料では同社がどのようにインフラを移行したのか解説する。
「データを共有しておいてください」といった言葉はもはや日常となり、共有ストレージの活用は欠かせないものとなっている。一方で、「容量が不足している」「外出先で社内ファイルを閲覧できない」などの課題を抱える企業も多い。
ビジネスにおけるデータの重要性が増す中、それを保存するためのストレージへの注目度が高まっている。それでは、自社に最適なストレージを導入するためには、どのように選定すればよいのか。重要なポイントを分かりやすく解説する。
次世代サーバはどこまで到達した? 集約率・電力消費・耐量子暗号の現在地 (2025/7/9)
製造や医療で注目の「エッジAI」、産業用コンピュータにいま必要な技術とは (2025/5/23)
クラウド全盛期になぜ「テープ」が再注目? データ管理の最前線を探る (2025/4/24)
データの多様化と肥大化が加速 ファイルサーバ運用は限界? 見直しのポイント (2025/4/8)
Hyper-Vは「次の仮想化基盤」になり得るのか 有識者の本音を聞く (2025/3/14)
なぜクラウド全盛の今「メインフレーム」が再び脚光を浴びるのか
メインフレームを支える人材の高齢化が進み、企業の基幹IT運用に大きなリスクが迫っている。一方で、メインフレームは再評価の時を迎えている。
「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。
「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。
「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...