Salesforceは「Einstein Analytics」や「Tableau CRM」などの名称で提供してきた分析ツールを改称。それに伴い、Slackとの連携などの新機能を追加する。
CRM(顧客関係管理)ツールベンダーのSalesforceは、AI(人工知能)技術を活用した分析ツール「Tableau CRM」の名称を「CRM Analytics」に変更。同社はこの改称に伴い、CRM Analyticsに新機能を追加した。
CRM Analyticsは、Salesforceが2017年に「Einstein Analytics」として発表し、2020年後半にTableau CRMに改称していた分析ツール。SalesforceはCRM Analytics以外にも、製品名の変更を相次いで実施している。同社が買収した企業であるTableau SoftwareやDatoramaなどのブランド名ではなく、製品の機能を名称に反映させた。
2022年6月に、CRM Analyticsの以下の新機能が順次提供を開始する。
2022年夏にSalesforceが提供を開始する新機能はこれだけではない。同社は、営業支援(SFA)およびCRMツールの「Sales Cloud」とCRM Analyticsを組み合わせ、収益管理ツール「Revenue Intelligence」を提供している。このツールは販売と収益のサイクル全体に関するインサイト(洞察)を提供する。同社は2022年夏に、金融サービス、製造、消費財、通信と、4業種別のRevenue Intelligenceのバージョンを発表する計画だ。
SalesforceはCRM Analyticsの分析とダッシュボードを活用し、温室効果ガス排出量を測定するツール「Net Zero Cloud」のバージョン2.0を提供している。同ツールには2022年4月、新機能「Net Zero Analytics」が加わった。この機能はユーザー企業のカーボンフットプリント(製品ライフサイクルを通したCO2=二酸化炭素の排出量)を計算して、その結果をダッシュボードに表示する。Salesforceによるとこの機能は、「ネットゼロ」(実質的CO2排出ゼロ)のための計画立案と、その進捗(しんちょく)を測定するためのデータが必要な企業に最適だという。
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