Googleが「Looker」「Data Studio」など分散していたBIツールの連携強化TechTarget発 世界のITニュース

GoogleはBIツールの「Looker」や「Data Studio」、「Connected Sheets」の機能連携を強化する。これにより得られる効果とは。何が変わるのか。

2022年06月07日 05時00分 公開
[Eric AvidonTechTarget]

 Googleは複数のBI(ビジネスインテリジェンス)ツールを統合的に利用できるようにする計画を発表した。セルフサービス型のビジネスインテリジェンス(BI)ツールである「Looker」と「Google Data Studio」(Data Studio)の他、「Google Connected Sheets」(Connected Sheets)が対象になる。Connected Sheetsはクラウドデータウェアハウス「BigQuery」のデータと表計算アプリケーション「Googleスプレッドシート」を接続するツール。今後、各ツールはより密接に連携して使えるようになる。

 2020年2月、GoogleはLookerを提供するLooker Data Sciencesを26億ドルで買収した。この買収の時点で、Googleはすでにセルフサービス型のBIツールを提供していた。企業向け分析ツール群「Google Analytics 360 suite」の一部として、Data Studioを2016年に提供開始していたからだ。その後、GoogleはBigQueryやConnected Sheetsの提供も開始した。

GoogleのBIツール連携強化で何が実現する?

 Googleによる買収後、Lookerはマーケティング用の分析ツール群「Google Marketing Platform」に組み込まれるなど、Googleのツールとの連携は進んだ。だがGoogleのBIツールとは別物だった。今回、Connected SheetsとLookerの接続ツール「Connected Sheets for Looker」や、Data Studio経由でLookerのデータモデル(データの要件や定義)にアクセスする機能の追加により、状況は変わった。

 Lookerの主な特徴の一つは、データモデリング言語「LookML」のセマンティックレイヤー(生データに意味付けをする共通データ)を介して提供するデータガバナンス機能だ。この機能はデータの整合性を保つ他、複雑なデータをエンドユーザー向けに単純化し、企業のデータ標準化を支援する。

 LookerとData Studio、Connected Sheetsを密接に連携させる計画において、以下が可能となった。LookerのユーザーはConnected Sheets for Lookerを使うことで、ピボットテーブルやチャートなどのデータ資産を専門的なスキルなしに作成できるようになった。他にも、Data StudioのユーザーはLookerで開発したデータモデルをData Studioで使ったり、Lookerでの分析をData Studioにインポートしたりできる。

 Googleの副社長兼データベース、データアナリティクス、Looker担当ゼネラルマネジャーのゲリット・カズマイヤー氏は、「最も重要なポイントは、Data StudioとConnected SheetsのユーザーがLookerのデータガバナンス機能を利用できるようになることだ」とコメントする。一方で同社のプロダクトマネジメント担当シニアディレクターのサディール・ハズビー氏は、「ユーザーは自分の好みのBIツールを利用しやすくなる」と説明する。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

鬮ォ�エ�ス�ス�ス�ス�ス�ー鬯ィ�セ�ス�ケ�ス縺、ツ€鬩幢ス「隴取得�ス�ク陷エ�・�ス�。鬩幢ス「�ス�ァ�ス�ス�ス�、鬩幢ス「隴主�讓滂ソス�ス�ス�ス鬩幢ス「隴趣ス「�ス�ス�ス�シ鬩幢ス「隴乗��ス�サ�ス�」�ス�ス�ス�ス

製品資料 ジオテクノロジーズ株式会社

6つのユースケースから学ぶ、「人流データ」の効果的な活用方法

広告や小売、観光振興、まちづくりなど、さまざまな領域で導入が進む「人流データ」。その活用でどのような施策が可能になり、どのような効果が期待できるのか。人流データ活用の6つのユースケースを紹介する。

製品資料 ジオテクノロジーズ株式会社

基礎から解説:「人流データ」の特徴から活用におけるポイントまで

人の動きを可視化した「人流データ」。屋外広告の効果測定や出店計画、まちづくりや観光振興など幅広い領域で活用されている。その特徴を確認しながら、価値のある分析・活用につなげるためのポイントを解説する。

事例 アルテリックス・ジャパン合同会社

地図情報によるデータ分析作業を効率化、ゼンリングループ企業はどう実現した?

多くの企業でデータ活用が模索されているが、データ処理の煩雑さや属人化が課題となっている企業は少なくない。そこで注目したいのが、データ分析ツールの活用で課題を一掃した「ゼンリンマーケティングソリューションズ」の取り組みだ。

製品資料 サイオステクノロジー株式会社

ITインフラの自動化を実現、いま注目のクラウド型マネージドサービスの実力

複雑化を続けるITシステムの運用管理は、企業にとって大きな負担だ。そこで負担を軽減するものとして注目したいのが、クラウド上でさまざまな機能を利用できるマネージドサービスだ。本資料では、その詳細を解説する。

事例 プリサイスリー・ソフトウェア株式会社

SAPデータの処理時間を4分の1に短縮、ロクシタンはどうやって実現した?

SAP ERPを活用して、事業部門のデータ作成/変更を行っているロクシタンでは、マスターデータ管理の煩雑さに伴う、処理時間の長さが課題となっていた。これを解消し、SAPデータの処理時間を4分の1に短縮した方法とは?

郢晏生ホヲ郢敖€郢晢スシ郢ァ�ウ郢晢スウ郢晢ソスホヲ郢晢ソスPR

From Informa TechTarget

いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは

いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。

鬩幢ス「隴取得�ス�ク陷エ�・�ス�。鬩幢ス「�ス�ァ�ス�ス�ス�、鬩幢ス「隴主�讓滂ソス�ス�ス�ス鬩幢ス「隴趣ス「�ス�ス�ス�シ鬩幢ス「隴乗��ス�サ�ス�」�ス�ス�ス�ス鬩幢ス「隴趣ス「�ス�ス�ス�ゥ鬩幢ス「隴趣ス「�ス�ス�ス�ウ鬩幢ス「�ス�ァ�ス�ス�ス�ュ鬩幢ス「隴趣ス「�ス�ス�ス�ウ鬩幢ス「�ス�ァ�ス�ス�ス�ー

2025/05/05 UPDATE

ITmedia マーケティング新着記事

news014.png

「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。

news046.png

「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年4月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。

news026.png

「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...