埼玉県美里町の「ガバメントクラウド」先行導入や、GSユアサの「VMware Cloud on AWS」の活用など、クラウドに関する主要なニュースを取り上げる。
自治体や企業が業務アプリケーションをクラウドインフラで稼働させる際の選択肢が充実しつつある。デジタル庁が用意する自治体・政府機関向けのクラウドインフラ「ガバメントクラウド」を先行利用する埼玉県美里町の取り組みや、GSユアサがAmazon Web Services(AWS)とVMwareのクラウドサービスを採用した事例など、クラウドに関する主要なニュースを紹介する。
美里町は、ガバメントクラウドを先行して利用する検証事業「ガバメントクラウド先行事業」に取り組む。同町は「埼玉県町村情報システム共同化推進協議会」に参加する他の20町村と共に、TKCの自治体向け業務アプリケーション「TASKクラウド」を利用してきた。ガバメントクラウド先行事業として2022年10月、TASKクラウドのインフラをTKCのデータセンターからガバメントクラウドに移行。インフラの運用やセキュリティ対策、災害対策の強化・効率化を見込む。同町は協議会に参加する他の町村のシステムのガバメントクラウド移行に向け、TASKクラウドの動作や業務継続性の検証に取り組む。(発表:TKC<2022年10月31日>)
蓄電池製造のGSユアサは従来、製造・物流系システムやグループウェアをオンプレミスデータセンターの仮想マシン(VM)で稼働させていた。VMをホストする物理サーバのリソース拡張に時間と費用がかかることや、5年ごとのリプレースが負担となっていたことから、クラウドサービスへの移行を決定。AWSとVMwareによるクラウドサービス「VMware Cloud on AWS」を採用した。オンプレミスデータセンターではVMwareのサーバ仮想化ソフトウェア「vSphere」を利用していたことから、既存のVMをそのまま移行できる点を評価した形だ。移行後はリソースの拡張性が向上した他、vSphereのアップデートを自動化できるようになり、パッチ(セキュリティ更新プログラム)を手動で適用する作業が不要になるといった効果が得られたという。(発表:TIS<2022年10月25日>)
「AOS IDXプライベート」は、ユーザー企業のオンプレミスデータセンターにプライベートクラウド(オンプレミス型プライベートクラウド)を構築するサービス。ユーザー企業はインフラ構築や運用管理支援といったサービスを、自社の用途に合わせて選択して利用できる。AOSデータは、ユーザー企業が保有するデータやアプリケーションへのアクセス権限を持たない。そのためベンダーロックインや情報漏えいのリスクを抑えられると同社は説明する。初期導入費用の目安は1000万円(税別)から。保守サポートサービスの利用には、別途定額料金の支払いが必要になる。(発表:AOSデータ<2022年10月26日>)
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契約業務の効率化やコストの削減といった効果が期待できることから、多くの企業で「電子署名」の導入が進んでいる。一方で、訴訟問題へと発展した際に証拠として使えるのかといった疑問を抱き、導入を踏みとどまるケースもあるようだ。
半導体ベンダーBroadcomは仮想化ベンダーVMwareを買収してから、VMware製品の永久ライセンスを廃止した。その永久ライセンスを継続する非公認の方法とは。
システム基盤をオンプレミスで運用するか、データセンターやクラウドで運用するかは、業種によって大きく異なる。調査結果を基に、活用の実態を探るとともに、最適なクラウドサービスを考察する。
SaaSサービスが普及する一方、製品の多様化に伴い、さまざまな課題が発生している。特にベンダー側では、「商談につながるリードを獲得できない」という悩みを抱える企業が多いようだ。調査結果を基に、その実態と解決策を探る。
生成AIの活用が広がり、LLMやマルチモーダルAIの開発が進む中で、高性能なGPUの確保に問題を抱えている企業は少なくない。GPUのスペック不足を解消するためには、どうすればよいのか。有力な選択肢を紹介する。
いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。
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