SAPのインメモリデータベース「SAP HANA」で利用可能なバックアップ方法として「ファイルベースのバックアップ」や「スナップショット」がある。それぞれどのような仕組みなのか。
メインメモリに全てのデータを保存する、SAPのインメモリデータベース「SAP HANA」。そのデータをバックアップするには、どうすればよいのか。
SAP HANAバックアップには複数の方法がある。ここで主なバックアップ方法を簡潔に紹介する。
データ全体ではなく、使用中のデータのみを保護するのが、ファイルベースのバックアップの特徴だ。ファイルベースのバックアップは、データの破損を防ぐ整合性チェックは、ブロック(固定サイズのデータの塊)レベルで実行する。
ファイルベースのバックアップは、SAP HANAのアプライアンスと外部ストレージを結ぶネットワークに負荷が掛かりやすい。そのため実行時にはデータの書き込み頻度を監視・調整する必要がある。
SAP HANAバックアップのもう一つの方法は、スナップショットの作成だ。スナップショットは作成やロールバック(スナップショットを作成したときの状態にデータを戻すこと)が短時間でできるため、バックアップに十分な時間がかけられない企業に適する。
スナップショットは、作成する量が増えるほどシステムリソースの使用量も増える点に注意が必要だ。「ある時点のシステムのコピー」であるスナップショットは、本格的なバックアップとは異なることも忘れてはいけない。
後編は、サードパーティー製ツールでSAP HANAのデータをバックアップ可能にするために、SAPが提供しているデータベースインタフェース「Backint」を紹介する。
米国TechTargetの豊富な記事の中から、さまざまな業種や職種に関する動向やビジネスノウハウなどを厳選してお届けします。
SASのCMOが語る マーケティング部門が社内の生成AI活用のけん引役に適している理由
データとアナリティクスの世界で半世紀近くにわたり知見を培ってきたSAS。同社のCMOに、...
SALES ROBOTICSが「カスタマーサクセス支援サービス」を提供
SALES ROBOTICSは、カスタマーサクセスを実現する新サービスの提供を開始した。
「Fortnite」を活用 朝日広告社がメタバース空間制作サービスとマーケティング支援を開始
朝日広告社は、人気ゲーム「Fortnite」に新たなゲームメタバース空間を公開した。また、...