雇用主に採用意思がないのに掲載が続いている求人広告「ゴーストジョブ」は、パンデミックによって増加する可能性があるという。それはなぜなのか。調査結果を基に理由を探る。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的大流行)が、「ゴーストジョブ」の増加を招く原因になり得る――。ハーバードビジネススクール(Harvard Business School)が2021年に発表した調査レポート「Hidden Workers: Untapped Talent」は、こう指摘する。それはどういうことなのか。
ゴーストジョブは、採用する意思がないのに、雇用主が掲載している求人広告だ。米国ではパンデミックに伴う「大量離職」(Great Resignation)が社会問題となり、経済の先行きが不透明になった。こうした事態によって将来に不安を感じた企業が、新しい人員を採用すべきかどうか確信を持てないことが、ゴーストジョブの増加原因となる可能性がある。
金融コンサルティング企業Clarify Capitalの調査によると、回答企業の採用担当者の68%が求人広告を30日以上掲載していた。約20%は「2023年まで、今募集しているポジションで人を採用する計画がない」と答えている。同調査はClarify Capitalが2022年8月31日から2022年9月1日の間に、採用プロセスに関与する1045人の管理職を対象に実施した。
Clarify Capitalの調査では、回答者の約50%は求人広告を掲載し続ける理由を「候補者探しに常に関心があるため、求人広告を出し続けている」と答えていた。「不確実な経済情勢の中、自社が成長・安定しているという印象を与えたい」と答えた回答者は43%に上る。
後編は、求職者がゴーストジョブを避ける方法を解説する。
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