「女子がITの道を選ばない」問題だけじゃなかった“深刻なIT人材問題”はこれだ「IT学位人気」が浮き彫りにするIT業界の現実【後編】

「コンピューティング」が英国の学習者にとって魅力的な専攻になる一方、欧州におけるIT業界の人材獲得に関しては、いまだに“ある課題”が残る状況だ。それは何なのか。

2023年04月15日 10時00分 公開
[Clare McDonaldTechTarget]

関連キーワード

人事


 英国では大学進学を目指す学習者の間で、ITを扱うコンピュータサイエンスなどの「コンピューティング」の専攻を選ぶ動きが広がっている。一方で企業のIT人材獲得では、幾つかの点で理想と現実のギャップが埋められない状況だという。どういうことなのか。

何のギャップなのか? 何が問題?

 英国の大学入学資格「General Certificate of Education Advanced Level」(GCE A Level)で、コンピュータサイエンスの試験を選択する学習者の数は、2022年まで4年連続で増加。義務教育後の卒業認定資格「General Certificate of Secondary Education」(GCSE)でも、コンピュータサイエンスの選択者は2021年の7万9964人から、2022年には8万1120人に増加した。

 女子学習者の間では、大学などの高等教育機関でコンピュータサイエンスを学ぼうとする機運が高まっている。英国コンピュータ協会(BCS:British Computer Society)によれば、GCE A Levelの試験科目として、コンピュータサイエンスを選ぶ受験者数の男女差は縮まりつつある。それでも、まだ男子の方が多いことに変わりはないという。

 欧州では、GCSEとGCE A Levelでコンピュータサイエンスを選択し続ける女子学習者はいるものの、依然として女子学習者のIT系科目からの“離脱”が課題となっている。コンサルティング会社McKinsey & Companyによると、欧州ではGCE A Level準備過程でコンピュータサイエンスを学んだ女子学習者が、高等教育機関ではコンピューティング専攻を選ばない傾向がある。

 別の問題は、高等教育機関を卒業する学習者のITスキルが、企業が求める水準に達していないことだ。このことは、継続的かつ安定的な人材供給を可能にする「人材パイプライン」としての、高等教育機関の信頼失墜につながりかねない。

Computer Weekly発 世界に学ぶIT導入・活用術

米国TechTargetが運営する英国Computer Weeklyの豊富な記事の中から、海外企業のIT製品導入事例や業種別のIT活用トレンドを厳選してお届けします。

ITmedia マーケティング新着記事

news026.png

「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2024年7月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。

news136.jpg

「Vポイント」「Ponta」と連携したCTV向けターゲティング広告配信と購買分析 マイクロアドが提供開始
マイクロアドは、VポイントおよびびPontaと連携したCTV向けのターゲティング広告配信を開...

news105.jpg

Netflixの広告付きプランが会員数34%増 成長ドライバーになるための次のステップは?
Netflixはストリーミング戦略を進化させる一方、2022年に広告付きプランを立ち上げた広告...