IT業界に進む女性は、なぜ増えにくいのか。その背景には、ITおよびSTEM分野に対する男女の印象の違いがあると、ある10代の女子学習者は考えている。その根拠は。
レベッカ・フリンダーズさんは、英国の義務教育後の卒業認定資格「GCSE」(General Certificate of Secondary Education)取得に向けた、準備教育課程で学ぶ10代の女子生徒だ。フリンダーズさんが友人である10代の男女に聞いたところ、女子学習者の方が、男子学習者よりもSTEM(科学、技術、工学、数学)科目の履修やITのキャリアを選ぶことを難しいと感じているという。それはなぜなのか。フリンダーズさんの考えを紹介する。
私の友人の女子はなぜ、概してITおよびSTEM科目を難しいと感じているのだろうか。コンサルティング会社Accentureが2015年に調査に実施した調査によると、英国とアイルランドの12歳女子の半数以上が、STEM科目を「難し過ぎる」と答えている。だが年を重ねてからSTEM科目を履修しなかったことを後悔する人もいるようだ。
IT業界で働く女性が少ないという大きな問題は主に、
に起因すると考えている。女性は、STEM科目を学ぶ自信がない。ITおよびSTEM科目に対して非常に控えめで、しばしば難しさを感じ、「自分は苦手なので、学ぶこともキャリアとして選ぶことも無理だ」と言う傾向がある。
女性も自信を持って好きなことに情熱を注ぐべきだ。そのためには今の状況を変える必要がある。IT業界ではさまざまな魅力的な女性が働いているが、こうした女性が学校や一般の人たちの間で話題になることはほとんどない。彼女たちについて、もっと話題にしてはどうか。
IT業界で働く女性は、自分が経験した苦労や実績をもっと発信すべきだ。そうすれば、より多くの若い女性が自信を持って、IT業界でのキャリアパスを描きやすくなる。発信することが重要だと、私は考える。
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