Windows 11も実は入った「Microsoft 365」 主要プランE3、E5、F3の違いは「Windows 10」から「Windows 11」への移行コスト【第2回】

「Windows 11」を利用するためのライセンスはさまざまだ。企業が利用する際に検討対象になり得る「Microsoft 365 E3」「同E5」「同F3」の概要を整理しよう。

2023年06月18日 10時30分 公開
[Ed TittelTechTarget]

 MicrosoftのクライアントOS「Windows 10」から「Windows 11」への移行は、現状の「Windows」のライセンスを見直す絶好のタイミングとなる。Windowsのライセンスにはさまざまな種類があり、それぞれの違いは決して分かりやすいとは言えない。Windowsを利用するための主要なライセンスの概要を理解して、適切なライセンスを選択しよう。

Windowsライセンスも入った「Microsoft 365」のE3、E5、F3の違い

 Windows 11をはじめとするWindowsのライセンスは、単体で契約することが可能だ。その他、Microsoftの製品/サービス群をまとめたサブスクリプションサービス「Microsoft 365」の企業向けプランの中にも、Windowsのライセンスを含むものがある。複数のMicrosoft製品/サービスを利用したい企業が、Windowsのライセンスを検討する際は、Microsoft 365が有力な選択肢となり得る。

 Microsoft 365の主要な企業向けプランには、

  • 標準的なプランの「Microsoft 365 E3」
  • セキュリティやコミュニケーション機能を強化したプランの「Microsoft 365 E5」
  • エントリープランの「Microsoft 365 F3」

がある。いずれもWindowsに加えて、クライアントアプリケーション群「Microsoft 365 Apps」、ファイル同期サービス「OneDrive」などのライセンスを含む。Microsoft 365 Appsはワープロソフトウェア「Microsoft Word」や表計算ソフトウェア「Microsoft Excel」といった、オフィススイート「Microsoft Office」のクライアントアプリケーションをまとめたサブスクリプションサービスだ。

 E3とE5では、エンドユーザーは1人当たり最大5台のPC、最大5台のタブレット、最大5台のスマートフォンに、Microsoft 365 Appsをインストールできる。Windowsの自動的な更新プログラム適用サービス「Windows自動パッチ」も利用可能だ。

 F3では、利用可能なMicrosoft 365 AppsはWebアプリケーション版とモバイルアプリケーション版(ディスプレイの対角線長が10.9インチ以下のデバイスで利用する場合のみ)に限られる。F3はWindows自動パッチのライセンスを含まない。


 次回はWindowsを利用するための、他の主要なライセンスを紹介する。

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