Google検索のSERPで上位に表示されるWebサイトを構築するには、どうすればよいのか。「Google検索に強いWebサイトの条件」を、11個のポイントに分けて説明する。
自社のWebサイトへの訪問者数を増やすための有効な手段となるのが、Googleの検索エンジン「Google検索」(Google Search)の検索結果ページ(SERP)において、上位にWebサイトを表示させることだ。SERPでの順位を上げるために自社のWebサイトを改修する前に、Webサイト管理者は「検索に強いWebサイトの条件」を理解する必要がある。
SERPにおけるWebサイトの掲載順位を決める仕組みが「検索アルゴリズム」だ。Webサイト管理者は、Google検索の検索アルゴリズムが「良いWebサイトだ」と判断する根拠を踏まえた上で、Webサイトの適切な改修を進めるとよい。
画像や動画といったリッチコンテンツを含めたり、箇条書きリストや見出しを使用したりしているWebサイトは、検索アルゴリズムから「ユーザーエクスペリエンス(UX:ユーザー経験価値)の高いWebサイトだ」と判断されやすくなる。特に箇条書きリストがあるWebサイトは、SERP上部のWebサイト要約欄「強調スニペット」(Webページの内容の抜粋が検索結果の上部に表示される仕組み)に表示される可能性が高くなる。
Webサイトの長さがどの程度であれば、Googleの検索アルゴリズムが良いと判断するのかは不明だ。一般的には長い方が、短いよりも良いと言われている。
ドメインの下層にあるサブディレクトリの数、つまりWebサイトの階層は多過ぎない方が良い。インターネットを巡回する検索エンジンの「クローラー」が、Webサイトをインデックス(データベースに登録して検索できるようにすること)しやすくなるからだ。
検索アルゴリズムが良いWebサイトかどうかを判断する要素として、他のWebサイトからの被リンクがある。リンクが張られたWebサイトは、リンクを張った他のWebサイトに信頼されているという考え方に基づく。
Webサイトが、ある話題に関して権威的な立ち位置にあることを示す指標が「ドメインオーソリティー」だ。ドメインオーソリティーを高めるためには、ある話題に関して正しく、価値のある情報を掲載することに加えて、他の関連Webサイトからリンクが張られていることが重要になる。
適切な語句を含むメタディスクリプション(Webページの概要)の設定は、Webサイトを検索でより見つけやすくするために役立つ。
検索アルゴリズムは、画像の内容を直接認識できない。HTMLのソースコードに、画像の代替テキスト(alt)として画像に関する説明を記述することで、検索アルゴリズムはその画像が何の画像なのかを認識できる。
HTMLソースコードにおける「h2」「h3」といった見出しタグに適切な語句を入れることで、Webサイトがより検索されやすくなる。
クリック率は、SERPにおけるWebサイトの表示回数に対して、実際にエンドユーザーがそのWebサイトへのリンクをクリックした割合だ。Webサイト管理者は、クリック率を高められるように工夫する必要がある。
直帰率はSERPに表示されたWebサイトだけを見て、そのドメインから離脱したエンドユーザーの割合を指す。同一ドメイン内での回遊を増やし、直帰率を抑えると、検索アルゴリズムの評価に好影響をもたらす可能性がある。
Webページへの訪問者がWebページに滞在する時間を長くできると、検索アルゴリズムの評価を高められる可能性がある。
Googleは検索アルゴリズムを継続的にアップデートしている。第4回は、主要なアップデートの内容や方針を詳しく説明する。
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