「Google検索」での掲載順位を上げることは、Webサイトへの訪問数を増やす有力な方法だ。掲載順位はどのように決まるのか。Google検索の基本的な仕組みを整理しよう。
世界的に広く使われている検索エンジンは、Microsoftの「Bing」やYahooの「Yahoo! Search」など幾つかある。それでも依然として市場を支配するのは、Googleの検索エンジン「Google検索」(Google Search)だ。
検索エンジンは、検索クエリ(検索に使う単語の組み合わせ)に応じたWebサイト一覧を検索結果ページ(SERP)として表示する。Google検索のSERPにおいて、自社Webサイトの掲載順位を上げるためには何をすればよいのか。それを理解するためには、Google検索および検索エンジンの基本的な仕組みを理解する必要がある。
Google検索は、被リンク(他のWebサイトからのリンク)数やWebサイトの読み込み速度、コンテンツの質といった幾つもの独自の基準を用いて、SERPにおけるWebサイトの掲載順位を決めている。こうした仕組みを「検索アルゴリズム」という。
検索クエリに対して適切なSERPを表示できるようにしたり、不正なSEO(検索エンジン最適化)でSERPの上位表示を狙う行為を防いだりするために、Googleは定期的にGoogle検索の検索アルゴリズムをアップデートしている。特に同社が「重大かつ大規模だ」と判断したアップデートを「コアアップデート」という。コアアップデートの前後では、SERPにおけるWebサイトの掲載順位が急激に変化することがある。
Google検索などの検索エンジンは、インターネットにあるWebサイトをどのようにして認識し、SERPを表示するのか。そのプロセスは以下の3つの段階に分けられる。
検索エンジンは、Webサイトを探すために「クローラー」を利用する。クローラーは、インターネットを巡回(クロール)して、Webサイトのデータを収集し、自動的にデータベースに登録するプログラムだ。Google検索のクローラーは「Googlebot」という。
「インデックス」とは、クローラーが見つけたWebサイトのテキストや画像、動画といったコンテンツをデータベースに登録して、検索できるようにすることだ。こうしたデータベースのことをインデックスと呼ぶこともある。インデックスの際、検索エンジンはHTMLのソースコードにある「meta」タグなど、コンテンツの種類や意味に関する情報を基にコンテンツを分類し、データベースに登録する。
エンドユーザーが検索エンジンに検索クエリを入力して検索すると、検索エンジンは検索クエリに関連するWebサイトの情報をSERPに表示する。SERPでの掲載順位は、各検索エンジンの検索アルゴリズムで決まる。
第2回は、Google検索のSERPにおける掲載順位を左右する、主な要素を整理する。
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