データ収集ツール「Fluentd」の名前にはどのような由来があるのだろうか。私は最近、そうした疑問を持った。
Fluentdは継続的かつ大量に発生するデータである「ストリーム」(streams)を集約する。ストリームは動く液体(fluid)の意味も持つ。このことから、ストリームを管理するツールに「Fluent」という名称を付けるのは理解できる。だが名称はFluentdであって、Fluentではない。最後の「d」は、なぜ付いたのか。
この疑問は、Fluentdの実態を調べることで解決した。Fluentdはデーモン(常に稼働するプロセス)だ。「d」が「daemon」のことだと推測するのに、それほど大きな論理的飛躍はない。
Fluentdのコントリビューター(ツール開発プロジェクトへの貢献者)である田村清人氏によると、Fluentdの当初の名称は「Fluent」だった。「このツールでデータソースからシンクへのデータのストリーミングがもっと『流ちょうに』(fluent)なるようにとの意図を込めた」と田村氏は語る。同氏はデータマネジメントベンダーTreasure Data(2018年にArmが買収)のチーフカスタマーオフィサーを務める。
だがFluentと命名したコントリビューターはすぐに、この名称が大きな問題をはらんでいたことに気付く。それは検索エンジンが持つ曖昧性だ。
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