COBOL離れどころか“レガシー依存”がなくならないのは「手間だから」レガシーシステムがなくならない6つの理由【第4回】

時代遅れになろうと、稼働し続けるレガシーシステムがある。なかなかレガシーシステムの刷新が進まないのはなぜなのか。背景には、レガシーシステムから新システムへの移行に伴う“ある懸念”があった。

2023年09月06日 07時00分 公開
[Mary K. PrattTechTarget]

 1959年誕生のプログラミング言語「COBOL」で開発した古いシステムを、メインフレームで稼働させ続けている企業は珍しくない。こうしたレガシーシステムの刷新を妨げるのは何なのか。企業がレガシーシステムを使い続ける6つの理由のうち、3つ目を紹介する。

理由3.手間を掛けたくない

 システムのモダナイゼーション(最新化)を進めながら、自社サービスをいかに途切れることなく提供し続けるか――。これは企業が脱・レガシーシステムに踏み切る際の主な課題だ。「レガシーシステムの廃止プロセスの中で、複雑なソースコードやビジネスプロセスを理解することは、企業にとってさらなる負担になり得る」。非営利研究組織MITREのデータ駆動政策センターでエグゼクティブディレクターを務めるデーブ・パウナー氏は、こう指摘する。

 何千行、何百万行ものソースコードと、そのソースコードが実現するビジネスプロセスを理解するには、多大な時間と労力を要する可能性がある。企業によっては、必要なツールや人材を確保することさえも困難だ。

 レガシーシステムから新しいシステムへの移行は簡単ではない。「企業は移行のコストやリスクが大きいシステムは維持したまま、できる範囲でモダナイゼーションを進めようとする」とデイビー氏は分析する。その結果、レガシーシステム自体はそのままになってしまうことがある。


 次回は、4つ目の理由を紹介する。

TechTarget発 世界のインサイト&ベストプラクティス

米国TechTargetの豊富な記事の中から、さまざまな業種や職種に関する動向やビジネスノウハウなどを厳選してお届けします。

ITmedia マーケティング新着記事

news183.jpg

TikTokマーケティングの最適解へ スパイスボックスが縦型動画クリエイター集団M2DKと業務提携
スパイスボックスが縦型動画クリエイター集団であるM2DKと業務提携。生活者に向けて訴求...

news145.jpg

3D空間メディアのマーケティング効果を測る新指標「ブランドイマーシブタイム」とは?
電通と電通グループ、電通デジタルは、3D空間メディアが与えるマーケティング効果を測る...

news098.jpg

米炭酸飲料市場2位に躍進――ドクターペッパーがペプシ超えを成し遂げたすごいマーケティング【前編】
140年の歴史を持つ炭酸飲料ブランドのDr Pepperは、いかにして米国でナンバー2のソフトド...