ITがいくら進化しても、レガシーシステムが残り続けるのはなぜなのか。実はそれほど論理的な理由がないまま、レガシーシステムを使い続けている企業は珍しくない。なぜそうした事態が生じるのか。
情報化時代を経て、企業はさまざまな技術を導入してきた。その中でITは飛躍的な進化を遂げ、絶え間ないイノベーションを起こした結果、旧世代の技術は急速に廃れた。一方で企業はいまだに、こうしたレガシー技術に依存している。1959年誕生のプログラミング言語「COBOL」で開発した古いシステムを、メインフレームで稼働させ続けている企業は珍しくない。
なぜ企業はレガシーシステムを使い続けるのか。主な理由は6つある。
企業によっては「レガシーシステムが思い通りに動作している」という単純な理由で使い続けていることがある。米国の非営利研究組織MITREでテクニカルフェローを努めるニティン・ナイク氏によれば、「単に動くから」という理由で、レガシーシステムを使い続けている企業は珍しくない。
「特に不具合がないことに安心している企業は、レガシーシステムを使い続ける」とナイク氏は指摘する。システムの更新やモダナイゼーション(最新化)に伴うリスクを嫌う経営陣は、レガシーシステムをあえて刷新しようとしない。こうしてレガシーシステムが動き続けることになる。
次回は、2つ目の理由を紹介する。
米国TechTargetの豊富な記事の中から、さまざまな業種や職種に関する動向やビジネスノウハウなどを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
なぜクラウド全盛の今「メインフレーム」が再び脚光を浴びるのか
メインフレームを支える人材の高齢化が進み、企業の基幹IT運用に大きなリスクが迫っている。一方で、メインフレームは再評価の時を迎えている。

「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。

「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。

「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...