中国のクラウドベンダーであるAlibaba Cloudは複数の生成AIモデルを発表している。具体的には、それぞれどのような特徴を持つAIモデルなのか。
中国を拠点とするクラウドベンダーAlibaba Cloudが2023年7月に発表した「通義万相」(Tongyi Wanxiang)は、学習データを基に画像を自動生成するジェネレーティブAI(生成AI)技術を組み込んだAIモデルだ。通義万相の発表に先立って、同社は2023年4月にLLM(大規模言語モデル)の「通義千問」(Tongyi Qianwen)を発表している。
業務アプリケーションに組み込んだ通義千問は、会議の要約やメールの作成などを実行する。ユーザー企業はテキストの出力の他、入力テキストを基に画像や短い動画を出力する機能、入力された画像を理解する機能なども利用可能だ。
通義千問は、Alibaba Cloudが提供するAIアシスタント「聴悟」(Tingwu)と連携する。同社によると、聴悟は通義千問と連携することで、音声や画像をより高い精度で理解、分析できるようになるという。
Alibaba Cloudは通義万相とは別に、AIフレームワークの「ModelScopeGPT」を2023年7月に発表した。ModelScopeGPTは大規模言語モデル(LLM)を組み込んでいる。ユーザー企業はModelScopeGPTを使うことで、必要とするタスクの実行に求められるAIモデルを利用できる。
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