GSMAの調査によれば、アジア太平洋地域のモバイル通信市場の規模は拡大が見込まれる。しかし、その成長に当たっては幾つかの課題がある。
通信事業者の業界団体GSM Association(GSMA)のレポート「The Mobile Economy Asia Pacific 2023」は、バングラデシュ、インド、インドネシア、パキスタン、日本、マレーシア、シンガポール、韓国の8カ国を対象とするアジア太平洋地域の通信市場を調査した結果を報告している。同レポートによれば、アジア太平洋地域のモバイル通信市場の規模は2032年までには9900億ドルと、ほぼ1兆ドルに達する見込みだ。
同レポートはアジア太平洋地域の懸念も指摘している。人口の47%がいまだにモバイル通信を利用してインターネットに接続できていない点だ。何が普及の妨げになるのか。
GSMAのレポートによれば、高齢者のデジタルスキルが未成熟なこと、端末やサービスの価格、オンラインサービスの安全性に懸念があることなどが、モバイル通信の普及を妨げる主な理由だ。
「インドでは2023年に数千万台が5Gに接続する見込みであるなど、アジア太平洋地域には急速に成長している5G市場がある。ただしアジア太平洋地域全体におけるモバイルインターネット利用の格差は世界最大級となっている」。GSMAのAPAC担当責任者のジュリアン・ゴーマン氏はそう述べる。
モバイル通信による「DX」(デジタルトランスフォーメーション)を実現するには、「モバイル通信サービスの展開と運用を支援する、将来を見据えた規制および政策体制を確立する必要がある」とゴーマン氏は指摘する。政策については、特に女性や社会的弱者に対するデジタル格差解消への取り組み強化が必要だという。
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