AppleはMacを攻撃から保護するためにソフトウェア面でさまざまな工夫を凝らしているが、それだけではない。物理的なセキュリティキーを用いたMacの守り方と、その注意点とは。
AppleのクライアントOS「macOS」を搭載したデバイス「Mac」のセキュリティ対策として有効なのは、ソフトウェアの機能だけではない。ハードウェアでできることもある。「物理的なセキュリティキー」の利用だ。なぜ有効なのか。気を付けなければならないリスクとは何か。
AppleはMacで「Apple ID」のアカウントを使ってサインインするとき、物理セキュリティキーを利用できるようにしている。物理セキュリティキーは、USBやNFC(近距離無線通信)で接続する、業界団体FIDO Alliance認定の外部デバイスだ。ユーザーはセキュリティキーによって、フィッシング攻撃やソーシャルエンジニアリング(人の心理を巧みに操って意図通りの行動をさせる詐欺手法)からMacを保護できる。アクセスコードをテキストメッセージで送るといった認証方法だと、アクセスコード情報の漏えいリスクがある。
将来、第4回で取り上げた「パスキー」(Passkey)がセキュリティキーの利用にどう影響するのかは、現時点では明確ではない。パスキーとは認証資格情報(クレデンシャル)の一種でパスワードを不要にする仕組みだ。セキュリティキーのデメリットとしては、ハードウェアのコストや、紛失や盗難のリスクが考えられる。
Macの管理者が把握しておくべきmacOSのセキュリティ機能は、本連載で紹介した7つのみではない。他には、
といった、さまざまなセキュリティ機能がある。管理者はmacOSデバイスに組み込まれたモバイルデバイス管理(MDM)機能を用いることで、遠隔からの設定変更やデバイスロック、セキュリティポリシー順守の監視などができる。
米国TechTargetの豊富な記事の中から、さまざまな業種や職種に関する動向やビジネスノウハウなどを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
TikTok売却義務化に合憲判決 これからのシナリオを左右しそうなトランプ氏と「あの人」の意向
米連邦控訴裁判所は、TikTokが米政府による強制売却法案の無効を求めるTikTokの申し立て...
「TikTok禁止」は結局、誰得? どうするトランプ氏――2025年のSNS大予測(TikTok編)
米国での存続を巡る議論が続く一方で、アプリ内ショッピングやAI機能の拡大など、TikTok...
ネットの口コミを参考に8割超が商品を購入 最も参考にした口コミの掲載先は?
ホットリンクは、口コミ投稿の経験や購買への影響を調査した結果を発表した。