「Java」は型を明示する「静的型付け」言語であり、オブジェクトを中心に据えた「オブジェクト指向」言語でもある。これらの特性はどのようなメリットをもたらすのか。
「Java」は1995年に登場したプログラミング言語・実行環境であり、企業のアプリケーション開発の中心を担ってきた。Javaの魅力10個を紹介する本連載のうち、第4回となる本稿は7つ目と8つ目を説明する。
プログラミング言語「Python」やスクリプト(簡易プログラム)言語「JavaScript」などは、ソースコードに変数の型を明示する必要がない「動的型付け言語」だ。Javaはこれらとは異なり、ソースコードに変数の型を明示する「静的型付け言語」だ。Javaでは、変数に対して「float」「double」「int」「Integer」「char」「String」などの型を指定する必要がある。
静的型付け言語は動的型付け言語と比較して、以下2つのメリットがある。
PythonやJavaScriptではうまくいかない状況でもJavaでは成功する場合、その理由はJavaの静的型付けによる性質であることがしばしばだ。
Javaのメリットを語る上で、Javaがフィールド(データ)とメソッド(処理)をまとめた「オブジェクト」をプログラムの基本要素とする「オブジェクト指向言語」であることは大きなポイントだ。ドメイン駆動設計を行う企業や、現実世界の概念をコードでモデル化する必要がある複雑な問題では、Javaのオブジェクト指向が大きなメリットとなる。
以下に、Javaが実装している主要なオブジェクト指向言語としての要素を示す。
次回は、9つ目と10つ目のメリットを紹介する。
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