登場以来、「Java」はさまざまな進化を重ね、アプリケーション開発分野の主要なプログラミング言語であり続けている。Javaのメリットを、「オープンソース」「コミュニティー主導」であることに焦点を合わせて説明する。
Sun Microsystemsが1995年にプログラミング言語・実行環境「Java」を公開してから30年近くが経過した2024年現在、Javaを選択する理由はこれまで以上に存在する。本連載は、Javaのメリット10個を紹介する。
2006年、SunはJavaを2006年オープンソース化し、2007年にはオープンソースのJDK(Java開発キット)である「OpenJDK」を公開した。それ以降、JDKのソースコードは公開されており、開発者は自分のニーズに合わせてJDKをカスタマイズして最適な方法でJavaプログラムを作成できるようになった。
OpenJDKの主要なディストリビューション(配布用パッケージ)は以下の通りだ。
Googleは、Javaのソースコードの一部を引用してモバイルOS「Android」を開発した。その道徳性には議論の余地があるが、米国連邦最高裁判所は「Androidを構築するためにOracleの著作権を侵害することは公正な行為だ」と述べた。
OracleがJavaを登録商標していることに対して、Javaの使用や派生プロジェクトの開発に制約が生じる可能性を懸念する一部の技術者は不満を抱いている。とはいえ、Oracleの元CEOであるラリー・エリソン氏は思い付きでSunを買収したのではない。Javaは仕様や関連技術を標準化するための手続き「Java Community Process」(JCP)によって進化している。JCPはJavaに新しい機能や仕様、APIを追加した。コミュニティーのサポートと貢献は、JCPのメリットだと言える。
次回は、3つ目と4つ目のメリットを紹介する。
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