なぜ今こそ「Java」なのか? 使いやすい言語な訳Javaの10個のメリット【第5回】

アプリケーション開発で企業が使いやすいプログラミング言語は幾つか存在し、その一つがJavaだ。Javaを使うことで得られるメリットについて、言語的な特性から見た2点を紹介する。

2024年03月13日 08時15分 公開
[Cameron McKenzieTechTarget]

 プログラミング言語・実行環境「Java」は、企業がアプリケーション開発をする際の主要な言語の一つだ。Javaを選択するメリットはさまざまで本連載は、Javaのメリット10個を紹介する本連載の第5回目は、9つ目と10つ目のメリットを取り上げる。

メリット9.関数型プログラミングを利用できる

 ソフトウェア開発業界では、数学的な関数を組み合わせたプログラミングである「関数型プログラミング」が盛り上がりを見せており、Javaもその一翼を担っている。Javaはバージョン8で、ひとまとまりのデータを処理するための仕組みである「Stream」や、小規模で名前のない関数「ラムダ式」を導入した。これらの仕組みは、関数型プログラミングのアイデアや原則を実装したものであり、Javaによる関数型プログラミングの新時代を切り開く大きな軸だと言える。オブジェクト指向プログラミングと関数型プログラミングの両方を扱えるのは、Javaの大きなメリットだ。

メリット10.後方互換性を重視する

 JavaコミュニティーがJavaの仕様に大きな変更を加えるとき、Javaの管理者は後方互換性と整合性の取れる機能追加を優先してきた。例えばJavaが新しいバージョンで新しい仕組みを導入した際、後方互換性があることによって、旧バージョンのJavaに沿って書かれたソースコードを再コンパイルせずに動作させることが可能な場合がある。


 1995年にJavaが登場してから30年近くが経過した今、Javaのメリットを享受できる場面は幾つもあり、これまで以上に重要な存在となっている。

TechTarget発 エンジニア虎の巻

米国TechTargetの豊富な記事の中から、開発のノウハウや技術知識など、ITエンジニアの問題解決に役立つ情報を厳選してお届けします。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アイティメディアからのお知らせ

From Informa TechTarget

なぜクラウド全盛の今「メインフレーム」が再び脚光を浴びるのか

なぜクラウド全盛の今「メインフレーム」が再び脚光を浴びるのか
メインフレームを支える人材の高齢化が進み、企業の基幹IT運用に大きなリスクが迫っている。一方で、メインフレームは再評価の時を迎えている。

ITmedia マーケティング新着記事

news017.png

「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。

news027.png

「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。

news023.png

「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...