企業がアプリケーション開発に「Java」を選択すべき理由は幾つかある。Javaを支える専門家の功労と、機能の実装スピードは、Javaを利用する上でどのように有効なのか。
1995年に登場して以来、プログラミング言語・実行環境「Java」は多様な場面で活躍している。Javaが進化を続け、使われ続けるのには幾つか忘れてはいけない理由がある。その進化のスピードを支える専門家の働きと、機能の実装速度という視点から、Javaを選択するメリットを考えてみよう。
Javaの仕様や関連技術を標準化するための手続き「Java Community Process」(JCP)を通じてJavaが変革する傍ら、Oracleに所属する優秀なソフトウェアアーキテクト2人が、Javaの進化を導いてきた。同社のJavaプラットフォームグループのチーフアーキテクトであるマーク・ラインホルト氏と、Java言語アーキテクトであるブライアン・ゲーツ氏は、過去20年間におけるJavaの成長に合わせて、技術的な継続性を提供してきた。両氏の継続的なリーダーシップは、Javaコミュニティーの貢献を補完し続けている。
Javaは他のプログラミング言語と比較して、新機能の採用やコミュニティーのニーズへの対処が早い傾向にある。Sun Microsystemsが1996年に「Java 1.0」を公開したとき、Javaのイベント管理には幾つかの問題があった。同社が翌1997年に公開した「Java 1.1」ではイベント管理の仕組みが変更された。一方プログラミング言語「Python」が公開された当初は、条件文の「switch」を利用できなかった。その後Pythonがコミュニティーの声に応えて、条件分岐構文である「match」文を導入したのは2021年のことだ。
次回は、7つ目と8つ目のメリットを紹介する。
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