実はこんなにある「Copilot」 明日の仕事がはかどりそうなのはどれ?「Copilot」の種類と要件【前編】

「Copilot」は、Microsoftが提供するAIアシスタントのブランド名だ。その対象は「Microsoft 365」で利用できるアプリケーションだけではなく、さまざまな同社製品やサービスに広がっている。何があるのか。

2024年03月25日 05時00分 公開
[John PowersTechTarget]

 Microsoftの「Copilot」は、大規模言語モデル(LLM)をベースにしたAI(人工知能)アシスタントのブランド名だ。エンドユーザーのデータやインターネットにあるコンテンツを参照し、自然言語の質問に答える。Copilotの形態が異なれば、その役割も異なる。Copilotには本連載では扱い切れないほどの種類がある。用途や専門性に合わせた選び方のヒントを探る。

幾つある? Microsoftの「Copilot」

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 以下に、Copilotの例を示す。

  • Webブラウザ「Microsoft Edge」に搭載されているCopilot
    • エンドユーザーがWebページを効率的に探索できるよう、Webページやコンテンツに関する情報を提供する
  • GitHub Copilot
    • ソースコード共有サービス「GitHub」で利用できるCopilot。エンドユーザーの過去の作業に基づいてオートコンプリートを提案したり、コメント内での自然言語による指示を通じてソースコードの候補を生成したりすることで、開発効率の向上を支援する
  • Microsoft Copilot for Sales
    • 営業部門の業務効率向上や顧客情報の分析を支援する
  • Microsoft Copilot for Security
    • AIアシスタントがセキュリティに関する洞察を提供し、迅速な調査やセキュリティ運用の自動化を可能にする
  • Microsoft Copilot Studio
    • Copilotのカスタマイズを可能にする

 Microsoftはこの他にも、同社のさまざまなビジネス向け製品やサービスにCopilotを広げている。このうち特にユーザー企業に影響を及ぼし得るのが、LLMを搭載した業務支援ツール「Microsoft Copilot for Microsoft 365」(以下、Copilot for Microsoft 365)だ。

 Copilot for Microsoft 365は、Microsoftが提供する製品やサービス全体の生産性を向上させることを狙いとしている。ユーザー企業はCopilot for Microsoft 365を導入して業務改善を図ろうとする前に、ライセンスや価格の観点からCopilot for Microsoft 365が現実的な選択肢かどうかを判断しなければならない。


 後編は、Copilot for Microsoft 365を利用するために必要なものを解説する。

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