スマートフォンなどのモバイル端末を業務に使用する際、どのような機能を検討すればいいのか。GoogleのモバイルOS「Android」の機能から、業務に役立つ点を紹介する。
働き方が多様になるのと同時に、スマートフォンをはじめとしたモバイル端末を業務の一部に利用することが一般的になりつつある。個人所有の端末を業務に活用する「BYOD」(私物端末の業務利用)も、選択肢の一つとなっている。
業務用のモバイル端末を利用する際、どのような機能を検討すればいいのか。GoogleのモバイルOS「Android」から、業務に役立つ機能として強化されている点を解説する。
Googleが提供するビジネス用途の端末管理プログラム「Android Enterprise」(旧称:Android for Work)では、1つの端末を仕事用と私用とで使い分ける「仕事用プロファイル」という仕組みが利用できる。「モバイルデバイス管理」(MDM)のツールを使い、仕事用のモバイル端末に必要なセキュリティポリシーを適用するといった運用が可能だ。
Androidは仕事用として使えるさまざまな機能を備えている。「Android 13」搭載のモバイル端末を仕事用として使う場合、以下の機能が役立つ。
Googleは「Android 12」以降で新しいパスワード要件を追加している。具体的にはパスワードポリシーの「複雑性」に焦点を当てている。パスワードの長さや文字種類の条件を増やすことで、ハッカーによるパスワードクラッキング(パスワードを探り当てること)の難易度を高めることができる。
MDMでパスワードポリシーを設定する場合、適切なパスワードのセキュリティレベルを設定する必要がある。パスワードの複雑さは、以下4つのレベルから選択できる。
Android端末の管理者は、パスワード要件の引き上げについて念頭に置くべきだ。既に登録してある端末のパスワードポリシーも自動的に変更されるため、一部のユーザーはパスワードを更新する必要がある。
管理者は、モバイル端末の無線LAN(Wi-Fi)接続を細やかに制御できる。無線LANを利用できる端末同士が直接通信する「Wi-Fi Direct」や、「インターネット共有」(テザリング)機能も対象となる。無線LANや近距離無線通信「Bluetooth」、パスワードなどの挙動に関するログを利用することもできる。
Android13では、遠隔でアップデートができるモジュールの対象にBluetoothと超広帯域無線通信(UWB:Ultra Wide Band)が加わった。これにより、パッチ(修正プログラム)の適用を迅速に実施できる。
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