Z世代で大学生の筆者は、米TechTargetの編集チームでインターンシップに参加し、その経験から社会人や編集者としての基本の「基」を学んだ。その内容を紹介する。
インターンシップに参加することは、職場で求められるスキルと、自身の経験とのギャップを埋めることに有効だ。Z世代を構成する一員である筆者は2024年夏、米TechTargetの編集チームでインターンシップに参加する機会を得た。これから働く人のために、このインターンシップで学んだ編集の仕事の基本と、社会人としての心構えを紹介する。
ライターや編集者として記事を執筆したり編集したりする際は、信頼できる情報が欠かせない。そのため筆者は信頼できると感じた統計や調査結果、レポートなどを探すようにしたものの、筆者の考えには足りないところがあることに気付かされた。参考にした情報源に誤りがあったり、情報の信頼性に欠ける点があったりすることを職場で指摘され、一次ソース(オリジナルの情報源)に当たる重要性に気付いた。掲載した情報に誤りがあった場合、媒体の読者を失ったり、媒体に対する読者からの信頼を失ったりする恐れがある。
情報源を確認する際に重視するポイントは以下の通り。
AI(人工知能)技術ベンダーOpenAIの生成AIツール「ChatGPT」は、エッセイの執筆をはじめとする課題作成に役立つ。ただし、ChatGPTの利用に関して剽窃(ひょうせつ)行為に当たる可能性が指摘されているので、この点には注意しなければならない。
ライターの仕事は生成AIに奪われる可能性があると一般的には考えられているが、筆者はインターンシップでChatGPTの利用を勧められた。ChatGPTを使って分かったのは、これは文章を執筆するためだけのツールではないということだ。あるテーマについて分からなくなったら、ChatGPTに質問して説明してもらうと、理解しやすくなる。文章の言い回しに困ったら、ChatGPTに文章のアドバイスをもらう。ただしChatGPTは誤った情報を提供する場合があるため、出力した情報をそのままコピーしたり、その情報を一方的に信じたりすることは避けた方がよい。
インターンが始まった当初、原稿の提出締め切りが迫り、焦って仕事を終わらせることがあった。そうなると原稿の質が低下してしまった。重要なのは仕事を速く終わらせることではなかった。筆者のメンターは、仕事を早く終わらせるのではなく、正確に終わらせることにより配慮していた。メンターと相談しつつ、仕事の納期を伸ばすことで、最終的に仕事の質は改善した。
白いブラウスは見栄えが良いが、コーヒーをこぼせば汚れが目立つ。この経験を2度経験し、休憩室で洗い落とそうと奮闘した結果、教訓を得た。替えの着替えを用意しておこう。
※本稿は、ロジャーウイリアムズ大学の学生で、米TechTargetのインターンを務めるジョーダン・ミッチェル氏の寄稿記事です。
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