VMwareを使ってオープンソースのネットワーク解析ツールを試すちょっとしたテストがコスト削減につながる

オープンソースのネットワーク解析ツールに乗り換えたいが、検証する環境も時間もない──。そんな管理者にお勧めの方法を紹介する。

2007年11月08日 04時45分 公開
[David Davis,TechTarget]

 優れたオープンソースのネットワーク解析ツールやユーティリティがたくさんあり、簡単に手に入ることはあなたも聞いたことがあるだろう。こうしたツールは無料で、高価な商用ツールとほとんど遜色ないことも耳にしているはずだ。しかし、そうは言っても実際に使ってみるには勇気が要るのではないだろうか。

 実際にこうしたツールをダウンロードしたり、時間を割いて試したりしたことがあるだろうか? 本稿では、最初の1歩が踏み出せないでいるネットワーク管理者の皆さんに、こうしたツールの1つを今日これから試してもらえるように、それがいかに簡単かを説明していこう。オープンソースネットワークツールを試すのにかかる時間は、ほとんどの企業では、商用ツールをこうしたツールで代替することによるコスト節約効果を考慮するだけで正当化される。例えば、Open NMSのコスト(無料)とHP OpenViewの1万ドル以上の価格を比べれば、ほとんどの企業にとってオープンソースツールを試す価値は一目瞭然だ。

オープンソースのネットワーク解析ツールが敬遠されてきた理由

 皆さんの多くがオープンソースネットワーク管理ツールを試してこなかったのは、次のようなよくある誤解のせいだろう。

  • 試すのに時間がかかる
  • こうしたツールは信頼できない
  • オープンソースツールは完成度の低いβレベルのアプリケーションばかり
  • オープンソースツールはLinux上でしか動かない

 多くの場合、オープンソースネットワーク管理ツールを試すのに長い時間は必要ない。以下では、手っ取り早く試す方法を紹介し(時間がかかるのが心配な人のために)、最も実績あるツール群だけを厳選してお勧めする。こうしたツールをチェックすれば、それらが十分な機能を持った実運用に耐えるアプリケーションであり、それらの多くがWindows上で動作するか、あるいは同OSと相互運用できることが分かるだろう。

VMwareを使って手っ取り早く簡単に試す

 現在では、オープンソースネットワーク管理ツールは手っ取り早く簡単に試せる。人気ツールのほとんどには、手動でコンパイルせずに済むようにダウンロードのためのシンプルなインタフェースが用意されている。

 UltraVNCWiresharkのような小規模なツールは、簡単にダウンロードしてインストールできる。自分のPCで試すのが不安なら、VMware ServerのゲストOS上で試すという手がある。そうすれば、ツールをインストールする前に「スナップショット」を取ることができ、試用後にツールを使い続けようと思わなかった場合は、そのスナップショットに戻ることができる。

 大規模なツールはインストールに時間がかかり、設定が複雑になりがちなために敬遠されやすい。だが、そうしたツールを試す場合は、まず無料のVMware Playerをダウンロードし、次に、ツールがあらかじめVMwareゲストOSにインストールされ、設定されたものをダウンロードすればよい。これはVMwareのVirtual Appliance Marketplaceからダウンロードできるようになっている。

ネットワークツールを5分以内で試す

 あなたは時間がないと言ってオープンソースのネットワークユーティリティを試してこなかったかもしれない。

 ならば、オープンソースのネットワークプロトコルアナライザを5分以内で試してみてはいかがだろうか。Wiresharkといううってつけのツールがある。

 Wiresharkは、オープンソースネットワークプロトコルアナライザの定番だったEtherealの後継だ。わたしはWiresharkのWebサイトからこのツールを無料でダウンロードし、インストールして動かすのに5分もかからなかった。しかも、VMware PlayerのゲストOS上でWiresharkを使ったため、もしこのツールが気に入らなかったとしても完全に削除することができたし、いつも使っているデスクトップOSが不安定になる心配もなかった。だがもちろん、Wiresharkをどこにインストールするかはあなた次第だ。

 以下に、仮想Windowsマシン上でローカルLANアダプタ(ホストとすべての仮想ゲストの)を監視するWiresharkのスクリーンショットを示す。

wireshark 仮想Windowsマシン上で動作するWireshark

 あなたがこうしたツールを既に試したことがあるなら、以下のツールをお勧めしたい。

ツール名 機能
OpenNMS ネットワークの管理、監視。Cactiと連携する
Cacti デバイスパフォーマンスの監視
OpenQRM 企業内の仮想および物理サーバのプロビジョニングと管理
Zenoss サーバ、ネットワーク、アプリケーションの監視
Cricket デバイスパフォーマンスの監視
Netdisco ネットワークの管理、検出

 これらの多くもVMware Virtual Appliance Marketplaceから入手できる。

本稿筆者のデビッド・デイビス氏は、IT業界で15年間のキャリアを持つ。現在、非上場の小売会社でシステム/ネットワーク管理部門を統括しており、余暇にIT関連の執筆を行っている。これまでに100本以上の記事、8つのプラクティステスト、4つのビデオ講座を執筆し、共著書が1冊ある。保有資格には、CCIE(シスコ認定インターネットワークエキスパート)#9369、CWNA(認定無線ネットワークアドミニストレーター)、MCSE(マイクロソフト認定システムエンジニア)、CISSP(公認情報システムセキュリティプロフェッショナル)、Linux+、CEH(認定倫理的ハッカー)などがある。

関連ホワイトペーパー

運用管理 | オープンソース | VMware


ITmedia マーケティング新着記事

news002.jpg

ロシアのbotファームがXを標的に虚偽情報を拡散 どうしてこうなった?
ロシアによる生成AIとソーシャルメディアを使った世論操作が活発化している。標的とされ...

news075.png

Z世代の告白手段は「直接」が大多数 理由は?
好きな人に思いを伝える手段として最も多く選ばれるのは「直接」。理由として多くの人は...

news100.jpg

日本はなぜ「世界の旅行者が再訪したい国・地域」のトップになったのか 5つの視点で理由を解き明かす
電通は独自調査で、日本が「観光目的で再訪したい国・地域」のトップとなった要因を「期...