新製品のNetScaler MPXではマルチコアアーキテクチャを採用し、10Gbpsのスループットを実現した。消費電力の低さも特徴だという。
シトリックス・システムズ・ジャパンは6月9日、Webアプリケーション配信を高速化する「Citrix NetScaler」の新製品「Citrix NetScaler MPX」を発表、同日より出荷を開始した。マルチコアCPUを搭載し、従来製品に比べパフォーマンスを向上させた点が特徴。
NetScalerは、Webサーバのトラフィック負荷分散機能をベースにデータ圧縮・キャッシュなどのWebアクセス高速化機能を加えた製品。PCI DSS(PCIデータセキュリティ基準)に対応するWAF(Webアプリケーションファイアウォール)も装備する。NetScaler MPXではマルチコアのCPUを搭載、データセンター向けのハイエンド製品として大規模な並列処理ができるようにしている。10Gbps以上のスループットを誇り、1台で従来の2.5倍以上の数のWebアプリケーションを高速配信できるという。
また同社独自のテストによると、省電力設計により従来製品と比較して約50%消費電力を抑えることができるとしている。サーバ仮想化製品「Citrix XenServer」と組み合わせると、負荷状況に合わせた仮想化サーバリソースの動的な割り当てによるサーバのオフロードが可能だ。
価格は、「NetScaler MPX 15000」が2100万円、「NetScaler MPX 17000」が2800万円(いずれも標準構成時、税抜き)。
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