3.5Gモバイルデータ通信や無線/有線LANの接続をシームレスに切り替えるツールを独自開発。VPNなどのセキュリティ機能も強化している。
インターネットイニシアティブ(IIJ)は8月11日、3.5Gのモバイルデータ通信サービスに対応したネットワーク接続ツールの無償提供を開始した。ノートPCにインストールし、事業者の異なる複数のデータ通信端末の接続を一元管理できる。
通常、データ通信端末の利用時にはキャリアごとや機種ごとに専用のネットワーク接続ソフトが必要になり、ビジネスモバイルのシステム管理者はユーザーの利用端末に応じて複数のクライアント接続環境を用意しなければならない。そこでIIJでは、管理負担軽減を目的として、複数端末の3.5Gネットワーク接続やPCのLAN接続といった利用環境に合わせた接続を管理するツール「IIJモバイル セキュアリンク」を開発。企業向けモバイルサービス「IIJモバイル」のポータルサイト上に無償公開した。
IIJモバイル セキュアリンクは、3.5Gデータ通信サービスをはじめ、無線LAN、有線LANへの接続方法について、設定した優先度や電波の状態などに基づいて最適なものを選び、切り替えることができる。セキュリティ面ではPPTP/L2TPやIPsecによるVPN接続とインターネットVPN接続を同時に実行するSSO(シングルサインオン)機能を提供、VPNを利用しないインターネット接続を制限する機能も搭載する。そのほかにも、接続時間やトラフィック量を記録するログ機能や自動切断機能を備える。
ツールを利用可能なサービス/端末は、IIJモバイルサービスタイプDおよびタイプE、NTTドコモ A2502/N2502、イー・モバイル D01NX/D02NE/D02HW。対応端末は順次増やす予定。Windows XP SP2以後/Vista上で稼働する。
同社は今後、企業ロゴやマニュアルの挿入といった有償でのカスタマイズやユーザー設定を制限する管理者向け機能などをサポートするとしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
オフィス移転は単なる引越しではなく、大勢の社員を巻き込む一大イベントとなるため、効率的な進行には知識と事前準備が欠かせない。本資料では、発生するタスクを時系列順に4つのフェーズで整理し、対応のポイントについて解説する。
ネットワーク環境の変化に伴い、SD-WANに移行する企業が増えている。しかし製品選定を誤ると、思ったような成果が挙がらないこともある。そこで、パフォーマンス向上やコスト削減などの成果を挙げた10社の事例から、選定のポイントを探る。
企業のネットワークにおいて採用が広がる「SD-WAN」。賢くお得に使いこなすためには、どのような点を押さえればいいのか。SD-WAN活用に関する基礎知識と、導入事例を紹介する。
多店舗展開を行う企業では、ネットワークの構成や運用ルールが店舗ごとに異なるケースが多く、管理の煩雑さや故障発生時の対応遅延などの課題を抱えがちだ。このような課題の解決策を、5つの事例から探る。
「出社しているのに業務クラウドに接続できず打刻ができない」「オンライン会議が落ちてしまう」など、インターネット回線に関するトラブルは今も後を絶たない。そこで注目したいのが、法人向けに設計された高速インターネットサービスだ。
セキュリティ、人材不足、管理負荷増――ネットワークの課題解決の最適解を探る (2025/6/20)
ビジネスの“生命線”となるネットワーク管理を効率化するための最適解とは? (2025/6/20)
IoTやAIのエッジでの活用も期待、組み込みコンピュータの今後はどうなる? (2025/5/23)
もし“キーマン”がいなくなったら? 属人化しないデータセンター運用の作り方 (2025/3/18)
多拠点ネットワークの苦悩「セキュリティ、運用負荷、コスト」をどう解消? (2025/2/20)
「テレワークでネットが遅い」の帯域幅じゃない“真犯人”はこれだ
ネットワークの問題は「帯域幅を増やせば解決する」と考えてはいないだろうか。こうした誤解をしているIT担当者は珍しくない。ネットワークを快適に利用するために、持つべき視点とは。
「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。
「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。
「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...