エフピコ、Sybase IQの導入で消費者の購入傾向分析を高速化 NEWS

プラスチック製食品容器メーカーのエフピコがサイベースの情報系分析用高速クエリエンジン「Sybase IQ」を導入。分析に必要な生データの抽出から変換、データベースへのローディングまでにかかる時間は最大100分の1に短縮されたという。

2008年09月25日 19時28分 公開
[TechTargetジャパン]

 サイベースは9月25日、プラスチック製食品容器(トレー)メーカーのエフピコが、販売データ分析システムにサイベースの情報系分析用高速クエリエンジン「Sybase IQ」を採用したことを発表した。

 従来エフピコでは、SAPのERPパッケージで構築された基幹システムから販売データを抽出し、ビジネスインテリジェンス(BI)製品「SAP Business Information Warehouse」で販売データの分析を行ってきた。そのシステムのスピードや操作性の課題を解決するために幾つかの製品を検討した結果、データの抽出や検索の高速性や容易なメンテナンスが可能な点を評価し、Sybase IQの採用を決定したという。

 エフピコの販売データ分析システムでは、基幹システムで稼働している販売システムの日締めデータを夜間バッチで抽出・変換してSybase IQにローディング(収納)し、営業担当者が「Microsoft Access」で開発された定型リポートとBIツール「BusinessObjects」による非定型リポートを使用して、自由にデータを分析できる。同システムにより、商品の種類ごと、地域ごとの売り上げ状況や消費者の購入傾向などの分析がスピーディーかつ容易に行えるようになったとしている。Sybase IQの導入により、分析に必要な生データの抽出から変換、データベースへのローディングまでにかかる時間は最大100分の1に短縮されたという。また、分析リポートの項目追加や修正なども容易になり、それほど高い専門知識がなくてもスムーズに利用できる点も利点として挙げている。

 エフピコでは今後、販売データだけでなく生産管理や購買管理などそのほかのERPデータもSybase IQを活用してローディングし、分析環境として利用するほか、BIツールを組み合わせて経営者向け資料の作成にも活用していく予定だ。

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