広域イーサネットやIP-VPNといったキャリアの通信サービスがSLAに違反している場合、自動的に経路変更などを行い、サービス品質を一定基準に保つ管理ソフトを2009年より発売する。
ネットワンシステムズは10月27日、代理店契約を結んだ米Soapstone(ソープストーン) Networksの通信事業者(キャリア)向け運用管理ソフトウェア「PNC(Provider Network Controller)」を2009年1月より販売開始すると発表した。キャリア/サービスプロバイダーのパケットネットワークを外部からリアルタイム制御し、通信サービスの品質向上を実現するという。
広域の通信基盤としてIP-VPNや広域イーサネットを採用する企業が増えているが、提供側のキャリアや通信サービスプロバイダーにとって、ネットワークの規模拡大や複雑化に伴い、通信品質や信頼性を確保するための管理負荷が大きくなっている。PNCは、従来ネットワーク機器内で実行されていたネットワークの構成管理やパフォーマンス管理といったネットワークリソースのプロビジョニングを外部から自動的に行うことで、運用管理の負担を軽減することができる。
PNCではサービスを常時監視し、帯域、遅延、ジッタといったネットワーク機器の機能制限やポリシーを基に、サービスがSLA(通信サービス品質保証)に適合するように経路を設定する。例えばジッタの平均値がしきい値を超えるなどSLAの条件を満たしていない場合、経路(パス)の再計算・変更や通知などを自動的に行うことができる。ネットワーク障害時にも、影響を受けるサービスを自動判断し、代替経路に切り替えるといった対策が可能。さらに「IPsphere」「MTOSI」といったネットワーク/テレコム業界のSOA(サービス指向アーキテクチャ)標準規格に準じたインタフェースを実装しており、ほかの管理システムとの連携もサポートするという。
価格は導入するネットワーク環境の規模により変動する。現在、ノーテルネットワークス、エクストリームネットワークス、ハンマーヘッドシステムズの機器をサポートし、今後対応ベンダーを増やしていくという。
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