日本HPら3社、メインフレームからの移行ソリューションで協業NEWS

既存システムの資産分析ツールやシステム移行ツールと、事前検証環境サービスを組み合わせて提供することで、レガシーシステムからの移行を支援する。

2009年06月10日 09時00分 公開
[TechTargetジャパン]

 日本ヒューレット・パッカード(以下、日本HP)、ニッセイ情報テクノロジー(以下、Nissay IT)、日本ティーマックスソフト(以下、TmaxSoft)の3社は6月9日、レガシーシステムを再活用する「ITモダナイゼーション」事業での協業を開始すると発表した。メインフレームの運用ノウハウに基づいた資産分析と移行支援ツールによって、既存アプリケーションのオープンシステムへの移行を容易にするという。

 今回の3社の協業は次の通り。まず、Nissay ITの資産分析サービス「Fit&Gap」によって、プログラムやJCL(ジョブ制御言語)、データセットなどの既存システムの全体構造の把握、IT資産の整理と移行不可プログラムの特定などを行う。Fit&Gapは、メインフレーム内の資産内容を約100項目のチェックシートに基づいて洗い出し、移行が必要な資産と必要のない資産の整理を実施できる。

 次に、TmaxSoftのシステム移行ソリューション「Tmax OpenFrame」を活用して、メインフレームで使用してきたアプリケーションやデータ、画面などの資産を書き換えることなく、オープンプラットフォーム上で使用することを可能とする。Tmax OpenFrameでは、JCLやCOBOLなどのアプリケーション資産や、SAM/VSAMなどのデータベース資産をコード変換のみでそのまま運用でき、移行期間を抑える短縮することが可能。

 日本HPは、同社の市ヶ谷ソリューションセンター内に「HP Integrityサーバ」を中心とした事前検証環境を提供する。

 3社は今回の協業によって、資産分析や移行ツールおよび検証環境サービスを組み合わせて提供することで、企業のITモダナイゼーションを短期間にかつ低コストで実現できるとしている。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ITmedia マーケティング新着記事

news108.jpg

TikTok売却義務化に合憲判決 これからのシナリオを左右しそうなトランプ氏と「あの人」の意向
米連邦控訴裁判所は、TikTokが米政府による強制売却法案の無効を求めるTikTokの申し立て...

news006.jpg

「TikTok禁止」は結局、誰得? どうするトランプ氏――2025年のSNS大予測(TikTok編)
米国での存続を巡る議論が続く一方で、アプリ内ショッピングやAI機能の拡大など、TikTok...

news202.jpg

ネットの口コミを参考に8割超が商品を購入 最も参考にした口コミの掲載先は?
ホットリンクは、口コミ投稿の経験や購買への影響を調査した結果を発表した。