既存システムの資産分析ツールやシステム移行ツールと、事前検証環境サービスを組み合わせて提供することで、レガシーシステムからの移行を支援する。
日本ヒューレット・パッカード(以下、日本HP)、ニッセイ情報テクノロジー(以下、Nissay IT)、日本ティーマックスソフト(以下、TmaxSoft)の3社は6月9日、レガシーシステムを再活用する「ITモダナイゼーション」事業での協業を開始すると発表した。メインフレームの運用ノウハウに基づいた資産分析と移行支援ツールによって、既存アプリケーションのオープンシステムへの移行を容易にするという。
今回の3社の協業は次の通り。まず、Nissay ITの資産分析サービス「Fit&Gap」によって、プログラムやJCL(ジョブ制御言語)、データセットなどの既存システムの全体構造の把握、IT資産の整理と移行不可プログラムの特定などを行う。Fit&Gapは、メインフレーム内の資産内容を約100項目のチェックシートに基づいて洗い出し、移行が必要な資産と必要のない資産の整理を実施できる。
次に、TmaxSoftのシステム移行ソリューション「Tmax OpenFrame」を活用して、メインフレームで使用してきたアプリケーションやデータ、画面などの資産を書き換えることなく、オープンプラットフォーム上で使用することを可能とする。Tmax OpenFrameでは、JCLやCOBOLなどのアプリケーション資産や、SAM/VSAMなどのデータベース資産をコード変換のみでそのまま運用でき、移行期間を抑える短縮することが可能。
日本HPは、同社の市ヶ谷ソリューションセンター内に「HP Integrityサーバ」を中心とした事前検証環境を提供する。
3社は今回の協業によって、資産分析や移行ツールおよび検証環境サービスを組み合わせて提供することで、企業のITモダナイゼーションを短期間にかつ低コストで実現できるとしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
多くの企業でオフィスDXが進む一方、現場にはアナログ業務が多く残りDXが進んでいない。現場DXを推進し、オフィスと現場のデータを活用するためにはどうしたらよいか。本資料では、ノーコード開発ツールを活用した解決策を紹介する。
工場や倉庫などの現場では、紙中心の業務が今も多く残っている。だが現場DXを進めようにも、人材や予算の不足、システム選定の難しさが障壁となっているケースは多い。この問題を解消する、モバイルアプリ作成ツールの実力とは?
ビジネスに生成AIを利用するのが当たり前になりつつある中、ローコード開発への活用を模索している組織も少なくない。開発者不足の解消や開発コストの削減など、さまざまな問題を解消するために、生成AIをどう活用すればよいのか。
急速に変化する顧客ニーズに応えるような適切な製品を継続的に提供するためには、より多くのアプリを生み出す必要があるが、そのための開発者が不足している。そこで注目されているのが、生成AIやローコード開発プラットフォームだ。
あらゆる組織は、従業員と消費者の双方に良質なエクスペリエンスを提供する義務を負っている。アプリ開発と高度な自動化は、この目的を達成するための有効策の1つだが、それぞれを適切に実装できなければ、むしろリスク要因ともなり得る。
なぜ、「kintone」が大企業の「Fit to Standard」に効果的なのか (2025/3/7)
ノーコードは、負の遺産であるアナログ業務をなくせるのか (2024/11/12)
手間もコストもかかるGUIのテストはどうすれば自動化できるのか (2024/6/4)
「システム内製化」が失敗しがちなのはなぜ? “従来のやり方”では駄目な理由 (2024/5/15)
金融機関のモダナイゼーション 最適解に導くには (2024/3/29)
いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。
「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...
「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。
「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。