企業向け無線LAN製品で知られるメルー・ネットワークスが新体制を発足。企業のコアネットワークでの採用に自信を見せた。
「基幹ネットワークにも使えるエンタープライズ仕様の無線LAN。これを前提にしているかどうかが、競合他社製品との違いだ」
企業向け無線LANソリューションを提供するメルー・ネットワークスは6月22日にプレス説明会を開催、来日した米Meru Networks社長兼CEOのイハブ・アブ-ハキマ氏は自社製品の持ち味をあらためて語った。
同社は無線コントローラーが複数アクセスポイント(AP)間の電波強度を調整して、端末側から見て仮想的に単一のAPのような振る舞いをさせる「仮想セル技術」に強みを持つ。APを設置する都度に電波干渉を避けるためサイトサーベイや複雑なチャンネル設計が必要だったマイクロセルに基づく従来の無線LAN環境とは一線を画すという。「シスコ(システムズ)やアルバ(ネットワークス)の製品が第3世代のアーキテクチャだとすると、メルーの製品は第4世代のアーキテクチャになる。実際、われわれの顧客の大半はシスコ製品からの乗り換え組」(ハキマ氏)
ハキマ氏は、Voice over WLAN(無線VoIP)、HDビデオ会議など有線と同等の通信品質を求めるアプリケーションの普及や、スマートフォン・タブレット型PCといったモバイル端末の多様化が、同社のビジネスを後押ししていると話す。2010年4月に日本法人の代表取締役社長に就任し、新体制を発足したばかりの司馬 聡氏も「iPhone、iPadのようにワイヤレスインフラを日常的に利用する有力なデバイスの企業利用が進めば、われわれにとってチャンスになる」と、国内企業におけるモバイルコンピューティングの拡大に期待を寄せた。司馬氏による新体制は人員増などの予定はないが、販売チャンネルの開拓やアプリケーションベンダーとの協業を積極的に進めたいとしている。国内は、とりわけ大学などの教育機関において高い導入実績がある。
また2009年に標準化、企業にも浸透し始めているIEEE 802.11nについては現在、9割以上のメルー製品で対応済みとしている。ハキマ氏は「セキュリティや品質保証の技術に関して、他社も追い付いてくるだろうが、11n(によるソリューション)の経験値はわれわれの方が高い。音声・ビデオによるコミュニケーションに対して、どこよりもQoS、パフォーマンス、電力消費に優れた無線インフラを供給できる」と述べ、高速無線LAN市場での優位性を強調した。
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