顧客接点の戦略拠点として、重要性を増すコンタクトセンター。だが企業の中で連携が取れず「孤立」するケースも多いという。運用が難しいコンタクトセンターをプロフィットセンターへと変えていく方法はあるのか。
ユニファイドコミュニケーション(以下、UC)は、電話や電子メール、ビデオ、Web会議などのさまざまなコミュニケーションをメディアやデバイスに依存することなく統合し、オフィスに勤務する従業員の生産性向上するソリューションと考えられる。米調査会社のIDCは、コンタクトセンターをUCの一アプリケーションとして位置付けている。本連載では、コンタクトセンターにおけるUCの活用法や具体的なソリューションを紹介していく。
連載第1回目となる本稿では、コンタクトセンターの運営を任せられている立場の方なら誰でも抱えるさまざまな課題をUCでどのように解決できるのかを見ていこう。
「コンタクトセンター発祥地」ともいえる米国では、しばしば“Contact Center operation is not a science but art(コンタクトセンター運用は科学ではなくアートである)”といわれるほど、コンタクトセンターの運用は予測した通りに進まないとされている。リアルタイムに変化する顧客からの問い合わせの量を予測して、最小限と思われる人員配置をしても、実際には必要以上にコミュニケーターを配備してしまうことが頻繁に起こる。また、ITソリューションの整備に関しても、過剰投資になりがちだ。逆にコスト削減を優先させ過ぎると、入電が集中するいわゆるピーク時にコンタクトセンターが対応しきれないという、最悪な状態に陥ってしまうリスクもある。
このような多くのコンタクトセンターが抱えている、予測の難しさや人事的な課題点をITソリューションの有効活用で解消しようと考えると、「UC」というキーワードが浮かび上がってくる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。
博報堂が提唱 AIエージェントとの対話を起点とした新たな購買行動モデル「DREAM」とは?
博報堂買物研究所が2025年の購買体験を予測する「買物フォーキャスト2025」を発表し、AI...
B2B企業の約6割が2025年度のWeb広告予算を「増やす予定」と回答
キーワードマーケティングは、2025年度のマーケティング予算策定に関与しているB2B企業の...
生成AIの利用、学生は全体の3倍以上 使い道は?
インテージは、生成AIの利用実態を明らかにするための複合的調査を実施し、結果を公表した。