オンプレミス、ホステッド型に加えて、AWS EC2を利用したSaaS型をラインアップ。在宅勤務導入などでニーズ拡大が期待されるWeb会議市場に投入する。
アドビ システムズは8月4日、提供するWeb会議製品「Adobe Connect」の新ラインアップとして、SaaS型の「Adobe Connect Managed Services」を発表した。
Adobe Connectは、Web会議の機能に加え、eラーニング、Webセミナーなどのコラボレーション機能を利用できる製品。Adobe Flash PlayerをインストールしているPCやモバイル端末であれば、インターネット接続でどこからでも利用できる。特徴はダッシュボードタイプのユーザーインタフェースを採用している点で、Webカメラの映像や共有ファイル、チャットコーナーなどの各モジュールをユーザーが任意で操作・拡張可能だ。標準で用意しているモジュール(同社では“ポッド”と呼ぶ)は9つだが、APIを公開していることから、ユーザー側で自社用の独自モジュールを開発した事例などもあるという。
アドビは同製品でこれまではオンプレミス(ライセンス形態のソフトウェア)とホスティングという2種類の提供方法を取っていた。SaaS型は、既存のシステム環境と統合できるオンプレミスと、インフラ不要で管理不可の少ないホスティングが持つ両方のメリットを組み合わせる。SaaSのインフラには、Amazon EC2を採用した。
国内のWeb会議市場は、2010年度の出荷実績額64億円のうち約67%に当たる43億円をSaaS型が占める(関連記事:国内Web会議市場はSaaSが高成長、今後は在宅勤務ニーズがけん引か)。今回SaaS型をラインアップしたことで同社は「Web会議市場全体のシェア向上とともにAdobe Connectの売り上げ向上を狙う」(代表取締役社長 クレイグ・ティーゲル氏)としている。東日本大震災後のBCP(事業継続計画)見直しなどを受けて、在宅勤務などの新たなワークスタイルに注目が集まっている。その際に社員間のコミュニケーションを支えるツールの1つとして、Web会議は選択肢の1つとなりそうだ。
価格は、Web会議、eラーニングなど利用する機能数に応じて変動する。参考として、10ユーザーのWeb会議利用で年間175万5000円から。販売と技術サポートは代理店のサムライズが担当する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
情報の量と種類が急増する今、社内の各種ツールに散在する情報を単一の保存先で管理することはますます難しくなった。こうした情報を部門を超えて連携させて、効率的に活用するには、どうすればよいのか。4社の事例を基に、解決策を探る。
文書や画像、動画などのコンテンツ管理は、企業の規模が大きくなるにつれて難しくなる。チームやプロジェクトごとに社内外で情報を共有したり、法的保存義務のある文書などを適切に管理したりするには、どのようなアプローチが有効なのか。
あるハウスメーカーでは、約300箇所に展開する展示場と本社との情報共有に課題を抱えていた。従来はLotus Notesの掲示板機能を使用していたが、それでは異なる種類の文章を一元管理できなかったという。同社の解決方法を詳しく解説する。
グローバルで生産販売事業を展開しているあるメーカーでは、既存の文書管理システムの非効率さや、訴訟時のeディスカバリ対応などに課題を抱えていた。同社はこれらの課題を解消すべく、文書管理システム刷新に踏み切った。
業務効率化やコスト削減を目的にさまざまな業務で紙からの脱却が進む中、「取引先の希望でFAXを廃止できない」といったFAX運用の課題を解消すべく、クラウドFAXへの期待が高まっている。その導入メリットを解説する。
LinuxのPDF機能開発はこうすればうまくいく SDKとAPIの賢い選び方 (2025/7/7)
「SaaSの業務管理プラットフォーム」が迅速な経営判断と業務効率化を変えた (2025/6/23)
「Microsoft 365 Copilot」の真価を引き出すこつとは? リコージャパンに聞く (2025/3/24)
大量のデータから欲しいものを見つける難しさ 生成AIで改善へ (2025/3/3)
「帳票電子化」は8割……紙をPDF化しただけ? 必要なのは「デジタル化」 (2025/2/28)
「テレワークでネットが遅い」の帯域幅じゃない“真犯人”はこれだ
ネットワークの問題は「帯域幅を増やせば解決する」と考えてはいないだろうか。こうした誤解をしているIT担当者は珍しくない。ネットワークを快適に利用するために、持つべき視点とは。
「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。
「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。
「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...