IT機器の使用電力の把握に役立つ指針とは?ネットワーククローゼットから始める電力効率化(後)

IT消費電力の効率化する方法として、サーバやストレージなどのIT機器よりも即効性が高い対策を紹介しよう。

2011年09月14日 09時00分 公開
[Gary Audin,TechTarget]

 「即効性があるIT消費電力の抑制策とは?」に続き、IT消費電力の効率化を向上させる方法として、ネットワーククローゼットの電力効率化対策を紹介する。まずは、その前提条件となる電力測定方法を解説する(関連記事:仮想化で得られる節電効果、「電気料金は4分の1以下に」)。

ネットワークの電力効率化に向けた電力測定方法

 現在、デバイスの動作を妨げずに使用電力を測定できるパッシブ電力測定器が販売されている。価格は200〜500ドル程度だ。使用電力の把握に役立つ指針を以下に示す。

  • 仕様書を読み、使用電力の大まかな目安を得る
  • 仕様書の数値は、必ずしも実態を反映していない。仕様書に示される使用電力は、実際より多い場合も少ない場合もある
  • ポータブル測定器を使って、クローゼット内で使用電力を実測することを検討する
  • 現在の使用電力を施設や部屋、クローゼットのそれぞれについて詳しく調べる。現在の使用電力と電力コストを示す基準値を設定し、将来におけるこれらの変化や改善を測定できるようにする
  • クローゼットと部屋の使用電力が別個に測定されていない場合、それぞれの使用電力を測定できる検査機器を調達する
  • 使用電力に占める照明、IT機器、HVAC、およびUPSでの損失などの割合を特定する
  • 使用電力を時系列で測定し、自社の電力使用パターンを把握する
  • 新しいコアスイッチやエッジスイッチの購入前にそれらの電力効率を比較する

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