データセンターのさらなる省電力対策が注目されたグリーンIT&省エネEXPO第3回 グリーンIT&省エネソリューションEXPOリポート

IT関連の総合展示会「Japan IT Week 2011春」で開催された、「第3回 グリーンIT&省エネソリューションEXPO」の展示内容を紹介する。

2011年05月27日 08時00分 公開
[翁長 潤,TechTargetジャパン]

 5月11日〜13日の3日間、東京ビッグサイトで「第3回 グリーンIT&省エネソリューションEXPO」が開催された。今回は「次世代データセンターゾーン」「エネルギー管理・監視ゾーン」が設けられ、データセンターの消費電力の可視化や電力削減などに関する製品・ソリューションが出展されていた。企業の情報システム部門の担当者やデータセンター事業者などが来場し盛況であった。

データセンターの状況を可視化

 データセンターの省電力対策には、

  • 冷却システムの最適化
  • 電子回路の省電力化
  • IT機器の効率的な運用
  • 電力供給システムの効率化

などが挙げられる。その前提条件として「マシンルーム全体やサーバラックなどの機器の現状を正確かつ詳細にリアルタイムで可視化する」ことが求められる。今回のEXPOでは、そうしたデータセンター内のさまざまな測定情報を収集、一括管理するシステムが出展されていた。

日本ノーベル データセンター監視システム「iDCNavi」

 iDCNaviは、サーバルームの電流や温度などのデータを収集して一括管理するシステム。サーバラックや空調機、分電盤などに500カ所の測定ポイントを設置し、監視端末からの数値をリアルタイムで監視する。監視端末では、温度分布表示や異常発生場所を特定するマップ表示によって、サーバルーム全体の電流や温度などの情報を視覚的に確認できる。

photophoto 温度分布表示(左)、ラック内情報(右)
photo ラック情報の3D表示

 また、ラック単位で温度や湿度の偏りなどを3D表示でき、コンセントごとの電流使用量なども監視。

 iDCNaviのWeb画面では、データセンターのユーザー自身が使用サーバの状況をリアルタイムで遠隔監視できる。ラック内の機器表示は、同社のラック内デバイス管理システム「UnitPORTER」との連携で可能になる。

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