物理環境とは異なる、仮想環境の監視とバックアップSMBのためのサーバ仮想化導入のポイント【第3回】

仮想化を導入するとリソースが集約されるため、これまでの物理サーバの監視やバックアップとは運用が異なる部分がある。本稿では仮想化環境における平易な監視・バックアップ運用について解説する。

2011年10月14日 09時00分 公開
[小島隆秀,日商エレクトロニクス]

 本稿では、中堅・中小企業(SMB)サーバ仮想化で失敗しないための3つのプロセス(PDC:Plan、Do、Check)のうち、仮想環境の監視とバックアップ(Check)について解説する。既存環境の現状分析(Plan)と移行作業のポイント(Do)は、第2回「サーバ仮想化導入の肝、失敗しないサイジングとP2V」をご覧いただきたい。

プロセス(3)Check:安定運用の要「監視とバックアップ」

 本稿を読んでいるSMBのサーバ管理者のうち、仮想化を行う前の物理サーバ環境を全てバックアップ対象としている方は、どれぐらいいるだろうか? もちろん、重要なデータベースサーバやユーザーディレクトリなどは、定期的にバックアップを取っていると思うが、物理サーバの台数が増えれば増えるほど、バックアップジョブのスケジューリングやテープ換装などの作業が煩雑になり、全てのサーバに目が行き届かないであろう(関連記事:サーバ仮想化環境のバックアップ 普通に取るか丸ごと取るか)。

 また、物理サーバの監視ソリューションでは、ランニングコストを抑えるために死活監視のみを行うケースが多いようだが、仮想環境ではCPUやメモリを集約しているが故に、ある1台の仮想マシンがリソースを大量消費すると、同一物理サーバ上の別の仮想マシンのパフォーマンスが急に劣化するといった問題も考慮する必要がある。

 多くの仮想化製品では、ハイパーバイザー以外に仮想環境管理用のアプリケーションサーバが用意されている。仮想マシンの各種リソースや物理サーバのヘルスチェック、スナップショットによる仮想マシンの簡易バックアップ、果てはバックアップソフトまで包含しているものもある。本稿では、サードパーティー製の本格的な監視ソリューションやバックアップソフトに頼らずとも、SMBが気軽に扱える監視・バックアップ運用の一例について紹介する。

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