多数の国がひしめき日本や米国とは異なる市場を形成してきたヨーロッパ。彼らの視点から、米国市場とBlackBerryのシステム障害の影響を検証する。
私が米国を初めて訪れたとき、BlackBerryが広く普及しているのに驚かされたものだ。ほとんどのビジネスユーザーは、カナダのResearch In Motion(RIM)のBlackBerry端末、あるいは当時発売されたばかりの初代iPhoneを使っていた。そのころ、ヨーロッパではBlackBerryをあまり見掛けることはなかった。最もよく見掛けたのがフィンランドのNokia製の端末、そして米国の場合と同様、とてもトレンディーな初代iPhoneだった。
それから数年後、Nokia製端末を取り巻く状況はもちろん変化したが、BlackBerryはいまだに北米ほどの市場シェアを獲得するに至っていない。RIMのプラットフォームは技術マニア向けの製品で、使いこなすには高度な技術知識が必要だと考えられているからだ。そういった状況にもかかわらず、このスマートフォンを使っているユーザーのほとんどが、同ブランドに高い忠誠心を抱き、他の機種を試そうともしないくらい満足している。
だがそれはつい最近までの話だ。現在は状況が違う。RIMはわずか3日間で、ヨーロッパ(および極東やアフリカなどの地域)のユーザーが、BlackBerryからiPhoneあるいはGoogleのAndroidやMicrosoftのWindows Phone搭載スマートフォンに乗り換えることを真剣に検討するという状況を招いてしまったのだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
なぜクラウド全盛の今「メインフレーム」が再び脚光を浴びるのか
メインフレームを支える人材の高齢化が進み、企業の基幹IT運用に大きなリスクが迫っている。一方で、メインフレームは再評価の時を迎えている。

「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。

「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。

「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...