従来型WANに引導を渡すソーシャルメディアトラフィックソーシャルメディアトラフィックがWANを変える【前編】

ソーシャルメディアの利用は画像や動画の頻繁なアップロードを促し、従来型WANではこのトラフィックパターンに対応できなくなる可能性があるという。ソーシャル時代に対応できるWANとは?

2012年03月08日 09時00分 公開
[Gina Narcisi,TechTarget]

 最近では多くの企業が、社内のコミュニティーとコラボレーションの改善のためにソーシャルメディアプラットフォームを導入している。このメディア志向のトレンドは、WAN(Wide Area Network)トラフィックの増大と予測不可能性という状況をもたらしており、ネットワーク管理者はソーシャルメディアポリシーを強化し、既存のWANアーキテクチャを見直す必要に迫られている。

 米ファイアウォールベンダーのPalo Alto Networksによると、Facebook用アプリケーションやソーシャルプラグイン、各種アップデートなどがWAN帯域を大量に消費しているという。同社は1月、「Application Usage and Risk Report」の第8号をリリースした。同報告書は全世界の1636社の企業におけるネットワークトラフィックの評価を集約したもので、2010年10月以降のソーシャルメディアのトラフィックと利用パターンを検証している。Palo Alto Networksによると、Facebookのトラフィックは当初、帯域幅全体の5%を消費していたが、14カ月間で25%に増加したという。また、社内ネットワーク上でのTwitterの利用は1年間で700%拡大した。

ソーシャルメディアトラフィックは減らない

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ITmedia マーケティング新着記事

news170.jpg

AIの進化が加速する「プラットフォームビジネス」とは?
マーケットプレイス構築を支援するMiraklが日本で初のイベントを開催し、新たな成長戦略...

news029.png

「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2024年12月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。

news166.png

2024年の消費者購買行動変化 「日本酒」に注目してみると……
2023年と比較して2024年の消費者の購買行動にはどのような変化があったのか。カタリナマ...