真の制管一致を追求する「Oracle Hyperion」の本当の価値連結決算ソリューション製品紹介【第4回】

長い歴史を持つ「Oracle Hyperion」が目指すのは単なる制度連結ではない。高度な分析や予測機能、データ基盤を使ったグローバルで利用できる経営管理ソリューションの提供だ。

2012年03月28日 09時00分 公開
[吉村哲樹]

真の制管一致を実現する

 海外ベンダーが提供する連結会計ソリューションの中でも、特に多くのユーザーに採用されている製品の1つが「Oracle Hyperion Financial Close Suite」だ。同製品は、長く米ハイペリオンにより提供されていたが、2007年に同社がオラクル に買収されたことに伴い、以降はオラクル製品の1つとして提供されている。

 ハイペリオンといえば、EPM(Enterprise Performance Management:企業パフォーマンス管理)分野をリードしてきたベンダーとして知られる。現在、オラクルから提供されている旧ハイペリオン製品は「Oracle Enterprise Performance Management」(Oracle EPM)という製品スイートにまとめられており、その中に企業戦略策定や予算管理、業績予測、原価管理など、EPMソリューションの各機能をそれぞれ担うパッケージ製品が含まれている。

 その中で連結会計も、グループ企業のEPMを実現する上での重要な機能の1つとして、Oracle Hyperion Financial Close Suiteというパッケージ製品群の形で提供されている。同製品はグローバルレベルでは長い実績を持っており、日本国内でも既に数百社の企業が連結会計業務に適用しているという。

 ただし、同製品をいわゆる連結会計パッケージとして捉える人は、あまり多くないかもしれない。実際のところ連結会計、特に制度連結の機能はあくまでもソリューション全体の中の一部分であり、むしろグローバル企業の連結経営を支援するための管理連結の機能がメインになっている。

 そんな中、オラクルでは、2009年から同製品の制度連結機能の強化を進めつつある。日本オラクル 執行役員 EPM/BI事業統括本部長 関屋 剛氏は、次のように説明する。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

From Informa TechTarget

お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。

ITmedia マーケティング新着記事

news094.jpg

「押し付けがましい広告」が配信されたとき、消費者はどう感じるか
消費者は個人データに依存した広告よりも、記事などのコンテンツの文脈に沿っている広告...

news074.jpg

SNS発信のベストな時間帯(2025年版) InstagramとFacebook、TikTokでどう違う?
Hootsuiteが2025年版のソーシャルメディア最適投稿時間を公開。各プラットフォームごとの...

news161.jpg

「動画広告がディスプレイ広告超え」他、電通「2024年 日本の広告費」インターネット広告媒体費の詳細分析
国内電通グループのデジタル領域をけん引する4社は共同で「2024年 日本の広告費」のイン...