「大いなる責任が伴」っているCIOは、常に社内で孤独な戦いを強いられている。だが、孤高な存在に見えるアメリカンコミックのヒーローも、仲間に支えられているのだ。
「大いなる力には、大いなる責任が伴う」──。これは、CIOであれば誰もが共感できるリーダーシップの秘訣の1つだろう。そして、これがピーター・パーカー(スパイダーマンの本名)に伯父のベンが遺した言葉であることは、アメリカンコミックのファンであれば誰もが知っているだろう。自分の強敵はマーケティング部門あるいはオペレーション部門にいると考えているCIOであれば、「大いなる力には、いつまでも続く会議やいら立たしいレガシーアプリケーション、信頼している仲間が時折引き起こす面倒が付き物だ」と感じることもあるだろう。驚いたことに、『アメイジング・スパイダーマン』『ダークナイトライジング』『アベンジャーズ』といった最近のハリウッドのヒット作には、CIOとその腹心のスタッフたちにも当てはまるリーダーシップの秘訣がちりばめられている。
バットマンの存在は、執事のアルフレッドやキャットウーマン、ルーシャス・フォックスなどの存在なくしてあり得なかっただろう。アベンジャーズにも、個性的なヒーローたちを仕切る司令官ニック・フューリーの存在が不可欠であり、厄介な状況に陥ったときにヒーローたちを団結させるためにはベテランエージェントであるコールソンの存在が必要だ。トニー・スターク(アイアンマン)ですら、美人秘書ペッパー・ポッツがいなければ、ただの金持ちの若造にすぎない。こうした脇役のチームメンバーたちは何か特別なパワーを持っているわけではない。だからこそ、皆がとても特別な存在なのだ。熱心で優秀なスタッフを擁するチームをまとめることができるCIOは、宇宙を支配する力を味方につけている。
ピーター・パーカーがやる気を出したのは、伯父ベンの死に責任を感じ、犯人を探し出そうと思ったからだ。ニック・フューリーは、伝説の英雄キャプテン・アメリカに唯一の武器である盾を手に取らせるためには何を言えばいいかを分かっていた。さらにフューリーは、アベンジャーズのヒーローたちに行動を起こさせるためには、トレーディングカードのコレクションをどのタイミングでどのように使えばいいか――そして時には本物ではない特殊効果を使う必要があることも――を知っていた。テロリストのベインによってゴッサムシティが恐怖で支配されるのを傍観していたブルース・ウェイン(バットマンの本名)が再びマントとマスクを身にまとうのは、バットマンとして再び犯罪に立ち向かうようゴードン市警本部長に懇願された後のことだ。ITチームに高水準の働きを期待するのであれば、まずCIOがチームのメンバーに対し、素晴らしいことを成し遂げるよう強く求めなければならない。そしてそのためには、「何がチームメンバーのやる気を引き出すのか」だけでなく、「何がメンバーに並外れた業績を挙げさせるのか」を見極めることが重要だ。
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