Acerが“謎”のプレス向けイベント開催
「Chrome OS」搭載タブレット登場か? うわさされる低価格製品
「Chrome OS」を搭載するタブレットが近々発表されるかもしれない。今後、タブレット市場で「Android」に取って代わる存在となり得るのだろうか。その可能性を考察する。
米Googleの「Chrome OS」を搭載する初のタブレット製品が近いうちに発表となるかもしれない。Chrome OSはいずれ、9~11インチの大型タブレット市場において、「Android」と取って代わる存在になる可能性がある。
Chrome OSは、低価格ノートPC向けに設計されたOSであり、タブレット向けではない。だが、先日発表されたChrome OSの新版には、オンスクリーンキーボードが新たに追加された。オンスクリーンキーボードは、ノートPCには不要だが、タブレットには必要不可欠な機能だ。
最新「Chromebook」プレゼントキャンペーン
TechTargetジャパンは、IT製品の導入事例記事を一覧にして紹介するテーマサイト「『導入事例』でトコトン深掘り IT製品選択のコツ」を開設しました。サイト開設を記念して最新の「Chromebook」を抽選でプレゼントします。以下サイトからご応募ください。
Chrome OS搭載タブレットの「なぜ?」
この機能強化に続いて、台湾AcerはChrome OSベースのタブレットを発表する見通しである。Acerは4月29日にプレス向けイベントを開催する予定。その招待状には「A Touch More Connected」というメッセージが添えられており、タッチスクリーンに関連した製品の発表だと予想される。
Chrome OS搭載タブレットの必要性に疑問を持つ人もいるかもしれない。9~11インチクラスのタブレットでは、既にAndroidを利用できるからだ。しかし、一部の端末ベンダーにおいては、代替となるOSを検討するためのもっともな理由がある。
Androidベースのタブレットは売れ行きが好調だ。だが、その大部分は低価格の小型モデルであり、利幅は極めて薄い。フルサイズのAndroidタブレットならある程度の利益を望めるが、成功を収めているのは韓国Samsungだけである。
一方で、「Chromebook」の販売が好調なAcerは、そこから得た経験を用いることで、9インチ以上のタブレット市場に切り込もうと狙っているのかもしれない。
無論、消費者にとってもアドバンテージがある。その中でも特に影響が多いのが、価格面でのメリットだ。Chrome OSは、スペックの低いマシンでも動作するように設計されている。低価格のプロセッサで動作する上、ファイルをオンライン上で保管するため、ストレージ容量を最小限に抑えることができる。現在、フルサイズタブレットの多くは、500ドル以上の価格帯で販売されている。Chrome OSを搭載するタブレットでは、さらに価格を抑えられると見込まれる。
もちろん、Chrome OSタブレットでは、Androidアプリは動作しないだろう。だが、これはそれほど大きな犠牲ではない。非常にたくさんのAndroidソフトウェアが存在するが、大型画面に最適化されたものは、その中のほんの一握りにすぎない。一方で、Chrome OS向けに作られたWebアプリは、大画面での利用を意図して開発されている。9~11インチクラスのChrome OSタブレットを利用するユーザーは、ソフトウェアの選択肢が少なくなるどころか、選択の幅がより広がることになるだろう。その中には「Microsoft Office」も含まれる。
Chrome OSは、インターネットに常時接続されたコンピュータ向けに開発された。だが、この点は多くのユーザーにとって、必ずしも欠点というわけではない。ある調査結果によると、タブレットの用途として多く挙げられたのは、Webブラウザ、電子メール、ソーシャルネットワークであり、その全てのタスクがインターネット接続を必要とする。
Chrome OSタブレットの投入を検討しているのはAcerだけではないだろう。東芝や米Hewlett-Packard(HP)、SamsungはChromeベースのノートPCを既に提供しており、先行製品が成功すれば、Chrome OSを搭載するタブレット製品を続々と発表する可能性がある。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
事例
[日本オラクル株式会社] ピンチをチャンスに変えたEPR製品は? 先行企業の導入事例3選 -
技術文書・技術解説
[日本オラクル株式会社] 無自覚なリスク 秘伝Excelファイルが監査の壁、不正・ミスの温床となる理由 -
製品資料
[日本オラクル株式会社] 戦略的経理の第一歩 失敗のない「脱Excel」を実現する秘訣とは? -
技術文書・技術解説
[日本オラクル株式会社] いまさら聞けないオンプレERPとクラウドERPの違い 最適な製品をどう見極める? -
事例
[株式会社ビザスク] 連結売上高が約2倍に成長、富士フイルムが実践した新規事業創出の戦略とは?
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
損保ジャパンはなぜ「COBOL」を捨てなかったのか? 脱メインフレームの真相
-
2
1200万円のSaaS導入を回避 スギ薬局「運用費10万円」のAIエージェント構築術
-
3
年収700万超エンジニアに共通するスキルと「もっと勉強すべきだった分野」
-
4
なぜ「全社配布Copilot」は使われないのか? 失敗に学ぶAI定着
-
5
クラウド資格コレクターは評価されない? 年収1000万を分ける“OSの理解度”
-
6
脱VMwareか、継続か? 仮想化ソフト主要6製品の機能とスペックを徹底比較
-
7
JSONをやめてPythonで送る トークン消費を約7割抑えるAIの設計
-
8
「0.3秒のスピード顔認証」の入退室管理が社員に好評 事例に学ぶオフィス改革
-
9
「ノートPC派」は損をしている? Dellと考える“自作PC”のメリット
-
10
慶應義塾が「Notion」を選んだ理由 AI導入の盲点になる“情報のサイロ化”
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
不審メールの経路や見せ方に変化? 2026年夏の3事例から見えた動向と対処方法
-
2
DX/AI投資の壁を突破、現代の最高財務責任者が直面する課題と克服のヒント
-
3
「オンプレミス回帰」せざるを得ない“合理的な理由”
-
4
LLMが兵器化? 元FBI高官が鳴らす警鐘とセキュリティツール統合のポイント
-
5
システムの保守がモダン化を阻む? 「変えない判断」から脱却する方法とは
-
6
生成AIを開発に導入しても効果が見えない? 実証実験で分かった成果と課題
-
7
経産省DX指針から読み解く、受発注業務デジタル化ロードマップ
-
8
“あのファイル転送”で暗躍するノーウェアランサム
-
9
Microsoft 365を安全に運用 うっかりミスやサイバー攻撃に備えるデータ保護術
-
10
HDDを使わない「SSDオンリー」が無謀なのはなぜ?
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー