複数クラウドをまたぐ未来へのステップストーン「Scalr」の可能性クラウド運用管理ツール製品紹介:クリエーションライン

クラウドの便利さは多くの人が知るところとなったが、今はまだ1つのクラウドから動きたいと思っても動けない、クラウドのシームレスな移行先が無い状態だ。Scalrはそうした状況を打破する1つのトリガーになりそうだ。

2014年07月09日 08時00分 公開
[五味明子]

関連キーワード

OSS | オープンソース | IaaS | OpenStack


 クラウドの普及に伴い、聞く機会が増えたキーワードが「ハイブリッドクラウド」だ。文字通り、複数のクラウドを連携させることを理想とし、データの種類やアクセス頻度、使われ方に応じてデータを最適な環境に配置するという考え方で、国内企業の関心も少しずつ高まってきている。もっとも、実際には複数のクラウドをシームレスに接続するというのはそれほどたやすいことではなく、技術的にも、そして企業文化的にも、ハイブリッドクラウドが国内企業の間で普及するのはまだ先のことのように思える。

 だが、クラウドへのシフトが緩やかといわれる日本市場にあっても、「複数のクラウドをまたぐ未来はすぐそこまで来ている。だからこそ、それらを効率的に管理できるシステムを整えるべき」というポリシーの下、IaaSクラウド基盤「CloudStack」の他、クラウド構成管理フレームワーク「Chef」、マルチクラウド連携ツール「Scalr」など、オープンソースのクラウドプロダクトを多数扱っているのがクリエーションラインだ。まだはっきりとしたニーズが見えてこないハイブリッドクラウド市場において、同社はそこにどんな未来を見ているのか。現在、クリエーションラインが最も注力するプロダクトの1つScalrを取り上げながら、日本市場におけるハイブリッドクラウドの可能性について見ていきたい。

FarmとRoleでクラウドデザインパターンを作るScalr

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ITmedia マーケティング新着記事

news006.jpg

「TikTok禁止」は結局、誰得? どうするトランプ氏――2025年のSNS大予測(TikTok編)
米国での存続を巡る議論が続く一方で、アプリ内ショッピングやAI機能の拡大など、TikTok...

news202.jpg

ネットの口コミを参考に8割超が商品を購入 最も参考にした口コミの掲載先は?
ホットリンクは、口コミ投稿の経験や購買への影響を調査した結果を発表した。

news071.jpg

「生成AIの普及でSEOはオワコン」説は本当か?
生成AIの普及によりSEOが「オワコン」化するという言説を頻繁に耳にするようになりました...