データセンターの管理者にとって、x86マシンに代わる選択肢として検討に値する新ARM64サーバが近日中に発売される見込みだ。このサーバは高密度を実現して、高性能な演算機能を実装している。
ARM64サーバはx86ベースのサーバこれに代わるハードウェアプラットフォームとして注目を集めつつある。しかしこれまでのところ、データセンターに採用されるハードウェアは大半がx86ベースだ。x86ベースのサーバは、RISCチップベースに比べて1台当たりの単価を低く抑えることができるからだ。
ヨーロッパでの集計では2014年の第1四半期、x86サーバの売り上げは3.4%増だったのに対して、RISC/ItaniumベースのUNIXサーバの売り上げは3.4%減であると、米調査会社Gartnerのアナリストは指摘する。
世界的にみても、x86以外のサーバマシンは売り上げの落ち込みが激しいとGartnerはリポートに記している。Gartnerで調査部門の副責任者を務めるジェフリー・ヒューイット氏は「x86サーバの売り上げはわずかに伸びている。台数ベースでは前年比1.7%増、売上額ベースでは2.8%増だ」と報告している。
「2014年の第1四半期、RISC/ItaniumベースのUNIXサーバの売り上げは世界的に振るわなかった。前年同四半期比で、台数ベースで19.9%減、売上額ベースでは16.9%減だった。また『その他』のCPUカテゴリー、これは主にメインフレームを指すが、こちらは売上額ベースで前年比37.6%減だった」(Gartnerのリポートより)
売り上げが振るわないにもかかわらず、x86に代わるアーキテクチャに対する関心は高まりつつある。データセンターは大量に電力を消費するため、二酸化炭素(CO2)排出量削減を目的とした最近の諸法規に従うためには、現状を変えなければならないからだ。
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