VDIと抜群の相性を持つ
帰ってきた“ホットデスキング”で、あなたのオフィスが変わる
デスクやPCを必要とする従業員に対して、従業員よりも少ない数でやりくりする「ホットデスキング」。オーバーヘッドコストの削減に役立つが、十分なPCがないと、生産性の問題を引き起こす恐れがある。
「ホットデスキング(Hot Desking)」は、PCの利用台数を従業員の数より少なく抑える手法として行われる。デスクの数も従業員数より少なくする場合もある。
ホットデスキングのルーツは、“ホットラッキング”や“ホットバンキング”と呼ばれる軍隊の慣習にある。当番や当直を終えた兵士が、交代でシフトに出たばかりの兵士のぬくもりの残ったベッドで寝るというものだ。PCが非常に高価だった1980年代に、その発想をヒントにしてホットデスキングが企業に初めて導入された。ユーザーがPCを共有できるようにすれば、コストを削減できるというもくろみだった。だが時がたつにつれて、この手法はすっかり廃れてしまった。PCがコモディティになったからだ。
しかし、ここにきて「VDI(仮想デスクトップインフラ)」技術がホットデスキングへの新たな関心を呼び起こしている。VDIを適切に導入すれば、ユーザーはどこでも、どのデバイスでも仮想デスクトップにアクセスできる。企業は、そうなればオフィスのPC台数を大幅に減らせることに気付き始めている。複数のユーザーでPCを共有し、必要なときに利用して、それ以外のときは自分のモバイルデバイスで仕事をすることができるからだ。
現在では、多くの社員が少なくとも仕事の一部を自宅でする場合があることを考えると、ホットデスキングはなおさら魅力的に見える。社員はオフィスにいても、会議で席を外している時間がかなり長いかもしれない。ロジスティクスの観点から見ると、こうしたことから、PCの共有はこれまでよりはるかに行いやすくなっている。
もちろん、ホットデスキングは全ての企業に適しているわけではない。この手法を試したものの、社員は共有PCが空くのを待たなければならないことがあり、そのために生産性に悪影響が出てしまった企業もある。
しかし、一般的に言えば、VDIによってPCの共有がより実用的に行える。自分のモバイルデバイスを持っているユーザーは、他のユーザーが共有PCを使っているときは、自分のデバイスを使って仕事ができるからだ。
だが、いずれにしても、ホットデスキングを成功させる鍵は、一部のPCがメンテナンスのために停止している場合も含めて、ユーザーが必要なときにすぐに使えるように、社内に十分な数のPCを確保することにある。
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